◇◇ 誰かが必死に待っている!◇◇<改訂版>
【2001年5月28日に作成した<第138回>に加筆】
2001年5月26日21:00NHKスペシャル「たったひとりの医師として」を観て
●「あなたを必要とする何か」がどこかにあり、
「あなたを必要としている誰か」がどこかにいるはずです。
そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見されるのを待っているのです(フランクル)
[「夜と霧」よりユダヤ人強制収容所で絶望して自殺を決意した二人の囚人に
フランクルはこう問いかけたそうです。]
●完全なる職業とは他人を歓ばして、我もまた歓ぶの職なり(内村鑑三)
【神の愛=主イエス】に大事にされ大切なる皆さん、こんにちは!ご愛読に感謝します!
NHKスペシャルで90年からの11年間、辺地医療に、たった独りで挑んだ女医の鈴木医師の活動が
ドキュメントで描かれていたのを観て私は感動しました。
彼女が自己の【ミッション:使命・天職】を見出して【神の愛=隣人愛】に導かれた<壮絶なチャレンジ>を
紹介いたします。
女性医師の鈴木さんはサラリーマンの夫と二人の子供を守る専業主婦でした。
彼女が自己の【ミッション:使命・天職】を発見したのは、育児に明け暮れる毎日に、
少し疑問を抱きだした33歳の頃のことです。
彼女には偶然のようなですが、たまたま観ていたテレビのドキュメンタリー番組が
彼女の人生を一変させるのです。
その番組は僻地医療に挑む独りの老医師が自転車で往診している姿が描かれていました。
そこには「誰かが待っていてくれる」という切実な<信頼関係>があることに、彼女は魅せられました。
自分の目指すべき<道>を見失って<迷える子羊>になっていた彼女の【霊性:魂[勇気]・善意・良心】に
【神の愛の導き=霊感】が与えられて、<心の目>が開かれた瞬間です!!
「そうだ!私も誰かを必死に待っている人々のためにこの身を捧げよう!!」
彼女は自分の目指すべき<道>として辺地医療の医師になることを決意したそうです。
●ある人の生活における最大の日とはその人の歴史的使命、すなわち神がこの世で彼を用いようとする
その目的が明らかにわかり、またこれまで彼が導かれてきたすべての道がそこに通じているのを
悟った日のことである(ヒルティ)
彼女は36歳で大阪市立大学の医学部に入学し、42歳で医師の資格を取得し、
大阪の総合病院で医師として医療に従事します。
そして、’90年の49歳の時に、ついに辺地医療の医師になる!という【ビジョン:理想・夢・志】を
見事に実現してみせるのです。
鈴木医師が素晴らしい【ビジョン:理想・夢・志】を描き、【ミッション:使命・天職】に献身してから、
16年後の実現でした。
彼女が赴任したのは北海道の「えりも町立診療所」です。
彼女と入れ替わりに、従事していた二名の医師が次々に辞めたために、
たった独りで6400名の住人を任されることになるのです。
それまで従事していた医師がいなくなり、住人との関係は不安と不信感に満ちたマイナスからのスタートでした。
NHKは11年前の赴任当初の時にもドキュメント取材をしていました。
今回の放送では、当時の取材も紹介してくれていて、この11年間の鈴木医師と住人の
心の変化が良く判りました。
鈴木医師は大阪に家族を残しての単身赴任であり、当初は2年間だけの契約でした。
彼女には一人の生活ではさびしくて2年以上続けられるはずがないと思っていました。
それまでの医師はあまりの多忙の為に、医師が心身共に耐えられず、
診療所の開設以来10年以上続けられたのは、今年の4月までの11年間やり遂げた鈴木医師だけでした。
600名に一人の医師の割合が全国平均なのですが、この診療所は6400名を相手にたった一人で
対応しなくてはならない過酷な状況でも、彼女は11年間ほとんど一人でやり遂げることができたのです。
何故こんな過酷にもかかわらず、単身赴任でも、11年間という長い間、彼女だけが従事できたのでしょうか。
彼女には常に【神の愛=隣人愛】の助けがあったからこそ、やり遂げられたのだと私は確信します!
ハレルヤ!栄光を主に帰します!
●神がひとたび人間の意志を所有されるならば、神はその人の中でみずからすべてのことを行い、
彼を完全へと導き給う(聖女カタリナ)
●愛は重荷を感ぜず、労苦を顧みず、自分の力以上のことを行ないたがる(トマス・ア・ケンピス)
●愛は万事に対する能力をもち、愛しないものならば、力尽きて倒れる場合にも
多くの事を成し遂げ功を奏させる(トマス・ア・ケンピス)
彼女の毎日は一日150名の外来を診療して、24時間体制で休むひまもありません。
たとえ救急患者がいない夜でも、いつも電話のそばで待機していなくてはなりません。
それまでの医師は疲れ果てて退散した理由もよくわかったはずです。
しかし、彼女には<ネバー・ギブ・アップの精神>が人一倍あったのです。
何故なら、この辺地医療こそが、彼女の心から望んだ【ビジョン:理想・夢・志】の実現であり、
まさしく彼女自身の【ミッション:使命・天職】そのものであったからです!
自分の心から望む【ビジョン:理想・夢・志】を目指す者を、【神の愛=主イエス】は喜んで助け見守り続けて、
<最善の道>へと導き励ましてくれる証明です!
●神はその御心にかなうことを祈るように、自ら私たちを呼び覚まされます。
しかし、このように神から賜った祈りと善き意志であるのに
それに対して神は私たちに限りない報いを授けられます(聖女ノルヴィッチのジュリアナ)
●あなたに備えられているものをすべて生かし抜きなさい。
神はあなたの、その善き意志を助けてくださるだろう(トマス・ア・ケンピス)
【神の愛=主イエス】と共に、鈴木医師を支えたのは誰だったのでしょうか?
それは、えりもの住人であり患者たちでした。
特に、赴任当時、食道炎を治療してあげた淡路タキエさん(79歳)は、鈴木医師には思い出深い一人です。
淡路さんは昆布漁で生計を立てる貧しさゆえに、お礼の代わりにと、いつも<オリジナル・ソング>を
プレゼントしてくれました。入院患者を励ますためにも陽気な<オリジナル・ソング>を歌ってくれました。
鈴木医師の疲れた心を慰め癒し励まされるのは、<相愛互助・互助友愛>の暖かさではないでしょうか。
鈴木医師は語っています。
「私は淡路さんに出会うために、ここに引き寄せられたように思うのです。」
優れた医療知識・技術よりも、人間相互の<心の交流>と<信頼関係>こそが医療現場にとって
必要であることを教えてくれたのは、北海道のはずれの小さな町の住人でした。
元気だった淡路さんも90歳になる現在、一年半前に失明してしまい、自宅でふさぎこみ、
歌も歌わなくなるほどに元気を無くしていました。
今度は鈴木医師の方が元気付け励ます番です。
鈴木医師は淡路さんを励ますためにとラジカセをプレゼントします。
元気を出して、昔のように陽気に踊って歌えるようにと。
ところで鈴木医師に11年間もやり遂げられる本当のたくましい精神力と堅忍力を体得するために
厳しい【試練:神の愛の特訓・オーディション&リハーサル】があったのです。
【ミッション:使命・天職】に<召命>されてチャレンジするために、実践を<成功&勝利>に導くためには、
【神の愛=隣人愛】を体得できるように、【神の愛=主イエス】による【特訓:オーディション&リハーサル】が
あるものですね。
●肉親の父は、しばらくの間、自分の考えに従って訓練を与えるが
魂の父は、私たちの益のために、そのきよさに預からせるためにそうされるのである (ヘブル書12‐10)
●全ての訓練は、当座は喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる。
しかし、後になれば、それによって鍛えられる者に平安な義の実を結ばせるようになる(ヘブル書12‐11)
●我が子よ、
主の訓練を軽んじてはならない
主の叱責をいとうな
父がかわいがる子をしかるように
主は愛する者を戒める(箴言3‐11~12、ヘブル書12‐5~6)
●あなた方は訓練として耐え忍びなさい。
神はあなた方を、子として扱っておられるのである。
いったい父に訓練されない子があろうか(ヘブル書12‐7)
●神への信頼を失わずに、その試練を切り抜けるならば、
他のいかなる道でも達せられないほど、神に近づく事ができる (ヒルティ)
それは、当初の2年契約の期限が近づき彼女が自宅に帰る準備をしていた時に起こります。
突然、夫から息子が脾臓に腫瘍が発見されて緊急手術をする事になった知らせを聞きます。
大手術は無事終りますが、もしかしたら悪性のガンであるかもしれず、
判明するまでに1週間以上かかることを知らされます。
鈴木医師にとって、彼女が33歳の頃には、まだ4歳であった息子はとても貴重な存在でした。
息子への<愛>がそれまでの自己中心の自分を否定させてくれたからです。
自分よりも息子を大切に愛する<子育て経験>のおかげで、自分以外の「誰かのために」を体感できて、
自分を必死に待っている人の為に尽くしたい!という【隣人愛=神の愛】に目覚めたのだと思います。
鈴木医師は結果が知らされる1週間を必死になって、我が子の無事だけを祈り願ったのでしょう。
8日目に連絡がきました。腫瘍は良性であり、無事に助かったのです!
病院内では看護婦や入院患者のみんなからの「良かった!良かった!」という声が聞こえてきて、
鈴木医師には、全てのものに<命の息吹>を感じられたそうです。
そして、その時に初めて患者やその家族の不安や心配の気持ちがはっきり理解できたそうです。
自分の身近な愛する者の病気を通じて、鈴木医師は本当に親身になって患者を診れる医師となれたのです。
彼女が【ミッション:使命・天職】にとって<ライト・スタッフ(適格者)>と見事に合格し<召命>されるために
【神の愛=主イエス】からの<最高!最善!最美!>の<プレゼント>だったと確信できます!ハレルヤ!
●試練を耐え忍ぶ者は幸いなり。その人は適格者と認められ、
神を愛する人々に約束された命の冠をいただく(ヤコブ書1‐12)
●苦しむ隣人を見捨てない人だけが、自らの試練に耐えられるのです(リューネベリー)
●歓ぶ者と共に歓び、泣く者と共に泣きなさい(ロマ書12-15)
鈴木医師は再契約をします。
それまで以上に、患者とその家族が最も望む為の診療を目指すのです。
そのため、なるべくは家族と一緒にいられるように自宅療養を勧めて、
自ら往診するように心がけるようになりました。
鈴木医師が11年間で任務を終えようとする理由がありました。
2年前に39歳の頼もしい男性の藤戸医師が東京から来てくれたからです。
彼は東京の大病院の外科医でしたが、現場では病院の名声や医師の学歴が評価されて、
個人の実力が発揮されにくいことに失望して、辺地医療に身を捧げることを決意したそうです。
鈴木医師が心がける、相手の立場になって、どの患者を大切にするべきかという医療方針を
彼は素早く学びます。彼を信頼して訪れる患者も増えてきました。
鈴木医師は、これからは彼のような若手の発想に任せる事のほうが良い事を理解します。
彼女は嬉しそうに語ってくれました。
「神様が逃げ道を与えてくれたのでしょうね。」
鈴木先生には「本当に長い間お疲れ様でした!」と番組を観た全員が心から感謝した事でしょう。
そして、いよいよ「えりも診療所」を去る事になって次のようにも語ってくれました。
「今まで死んでいった人々も含めて、次々と私の心の中に多くの人の顔が浮かんできます。
彼等はみんな活き活きと今でも元気なままです。
私は彼等の信頼に支えられてこそ、やってこられたに過ぎません。
私は夢を実現できました。しかし、何かとても切なく辛いのです…。」
鈴木医師はこれからは夫と二人で、淡路島に小さな診療所を構えて【ミッション:使命・天職】を続けるそうです。
往診を中心にした安心できる医療を目指しての飽くなきチャレンジです。
私たちが【ビジョン:理想・夢・志】を実現する時にも、きっと同じように感じるはずです。
自分の力だけでは何も実現できないのです。
誰かが信頼して信用してくれて、必要としてくれたから、そして落ち込んだ時には励ましてくれた人が
いたから実現できるのでしょう。
常に【神の愛=主イエス】にも、【隣人・社会】にも、時には<敵対勢力>にも、恩を忘れずに、
感謝できることこそが【ミッション:使命・天職】にチャレンジする者には大切なことだと思います。
そして、【ビジョン:理想・夢・志】の実現に先立つ、いかなる苦難や苦悩でも、
【神の愛=主イエス】が与えてくれる【試練・特訓・オーディション&リハーサル】であり、
そのおかげで、私たちは謙虚に素直に<初心>に立ち戻させてくれるのだと思います。
●高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ(箴言16-18)
●ただ苦しみのみが真の意味において人を謙遜にする(ヒルティ:イザヤ書38‐15)
●我々はいつも行為によって完全なものになろうとするが、
神はたいてい苦しみを通して我々を前進させようとし給う(ヒルティ)
鈴木医師のエピソードには明確な【神の愛の方程式・摂理】が示されています。
私たちは常に自分の目指す<我が道>を求めて、【ビジョン:理想・夢・志】を愛し守り育て続ければ、
【神の愛=主イエス】の時に応じて、必ず道は拓ける!という【神の愛の方程式・摂理】です。
●求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門をたたけ、さらば開かれん
(マタイ伝7-7、ルカ伝11-9)
●誰でも求める者は得て、捜す者は見出し、門をたたく者には開かれる(マタイ伝7-8、ルカ伝11-10)
●求めよさらば与えられん、そしてあなた方の喜びが満ち溢れるであろう(ヨハネ伝16-24)
●祈りの時、信じて求めるものは、みな与えられるであろう(マタイ伝21‐22)
●何でも祈り求めることは既にかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう(マルコ伝11‐24)
●一体に計画を立てるということは、なんの役にも立たないことが多いものだ。
待つこと、そして神のさずけ給う機会に注意を怠らず、与えられたその機会をすばやく、
すすんで十分の心構えをもってつかむ事、これが成功をおさめる道である(ヒルティ)
皆さんが<熱き思い燃える心>で抱く<最愛の我が子・我が分身>の【ビジョン:理想・夢・志】は、
【神の愛=主イエス】への<歓喜!感動!感謝!>の【礼拝:★讃美★祈り★感謝】によって
【神の愛=主イエス】の<神助:祝福・恩恵>と【神の愛の奇蹟】で実現されることを心より応援しています!
●あなた方の内に働きかけて、御心のままに志望(願い)を起こさせ、かつ実現に至らせるのは神であって、
それは神が善しとされるところだからである。
何事も、つぶやかず疑わないで(不平や理屈を言わずに)行いなさい(ピリピ書2-13~14)
●どのような時にも、“霊”に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者たちのために、
絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい(エペソ書6-18)
●それでもひたすら神に信頼し続けよ。そうすれば、まもなく、また光と力を見るだろう。
おまえが信じたものを、まのあたりに見て、信じたとおりに成るであろう(バンヤン)
★★★Merry Xmas & A Happy New Year !<善き年>をお迎えください!★★★
ハレルヤ!栄光を主に帰します!
主の恵みに感謝します!アーメン!
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
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田中 聡(さとし)