カラフル
今日、カラフルを見てきましたよ!
感想を少し書こうかと思います!
ネタバレになるかもしれないので、読みたくない方はご遠慮してね。
さて、テーマは人生讃歌。
生きること、平凡なことへの素晴らしさを描いています。
冒頭30から40分は凄くテンポが悪くて、内容も無く、面白くありません。
正直、諦めて寝ようかとさえ思ったのですが・・。
人物の動きと、音楽の入れ方とセンス、声優の下手さ・・・という所は最後まで非常に残念でしたけど、後半は引き込まれ、涙が流れてしまいました。
終わってみて考えると、凄くよくできた作品だな・・とは思わなかったんですね。
なのに、何でこんなに心が動いたのだろうか・・と、ずっと考えてました。
それは、「純粋」だからなんだろうと思いました。
真っ直ぐだったんです。
そこがこの作品を支えてたんだなって思いました。
物語は割愛しますが、自殺してしまった主人公・真の体に、犯した過ちを正すために生きるチャンスを与えられた男の魂が入り込む・・というファンタジー物なのですが、設定を中学生にした所が非常に良かった。
これが例えば、高校生や大学生、20代だとただの良い話になってしまうのですよね。
まだ中学生という純粋な時期の人間が主人公になることで、奇麗事が純粋に濁る事なく、伝わってくる。
その真っ直ぐさに、大人になった僕達は何か大切なものをもう一度獲得させられるのです。
真の母は不倫をし、父は都合のいい様に会社に扱われ出世もなく、兄とは会話もない。
学校ではいじめられ、友達はいなく、好きな女の子は援助交際をしていて、それを目撃してしまう。
そんな不幸が重なった日に、真は自殺をはかったのです。
もう一度真として生きることになった魂は、記憶を探りながら、初めは匙を投げたように生きていきます。
ひょんな偶然で、クラスメイトの早乙女という男と仲良くなった真が、一緒にいたときに、こんな台詞を交わします。
「今の時代は、僕には合ってないかもしれない・・。」
その言葉をきいた早乙女君はこう答えます。
「俺もこの時代は向いてないかもしれないけど、俺はこの時代が良いな。」
純粋に、肯定的に発せられる中学生の言葉に、現実の混沌とした社会の責任に無意識にしてしまっている現代人の心は、きっと強く打ち砕かれるのだと感じました。
いつの時代も問題はある。今という時代を肯定して生きていくのが大切なんだ・・・と。
この台詞を聞いて、この映画は「勝った」と思ってしまいました。
その後の、友人とのシーンがとても切なく、楽しく、色んな思い出が交錯させられました。
少し古い原作なだけあって、一昔前の援助交際や家庭崩壊、自殺、引きこもりなどの社会問題がたくさん出てくる話でしたが、結局言いたい事は、
「人は誰でも、たくさんの他人から愛されていて、たくさんの他人に必要とされている。」
という事。一番単純でわかってることだけど、見落としがちになることだと思います。
最近考えている「無縁社会」の中で「どう生きるか・もしくはどう愛するか」という現代社会の問題に一番単純である「想う人がいる。」という心の豊かさをシンプルに純粋に訴えてくる映画でした。
奇麗事が並べ立てられた理想郷の様な映画でしたが、やっぱりフィクションは夢や浪漫を与えたりしなきゃ、今の混沌とした現実には対抗できないなぁ・・なんて感じた一日なのでした。
というわけで、カラフル、結構オススメです。
良かったら観てみてください!!
感想を少し書こうかと思います!
ネタバレになるかもしれないので、読みたくない方はご遠慮してね。
さて、テーマは人生讃歌。
生きること、平凡なことへの素晴らしさを描いています。
冒頭30から40分は凄くテンポが悪くて、内容も無く、面白くありません。
正直、諦めて寝ようかとさえ思ったのですが・・。
人物の動きと、音楽の入れ方とセンス、声優の下手さ・・・という所は最後まで非常に残念でしたけど、後半は引き込まれ、涙が流れてしまいました。
終わってみて考えると、凄くよくできた作品だな・・とは思わなかったんですね。
なのに、何でこんなに心が動いたのだろうか・・と、ずっと考えてました。
それは、「純粋」だからなんだろうと思いました。
真っ直ぐだったんです。
そこがこの作品を支えてたんだなって思いました。
物語は割愛しますが、自殺してしまった主人公・真の体に、犯した過ちを正すために生きるチャンスを与えられた男の魂が入り込む・・というファンタジー物なのですが、設定を中学生にした所が非常に良かった。
これが例えば、高校生や大学生、20代だとただの良い話になってしまうのですよね。
まだ中学生という純粋な時期の人間が主人公になることで、奇麗事が純粋に濁る事なく、伝わってくる。
その真っ直ぐさに、大人になった僕達は何か大切なものをもう一度獲得させられるのです。
真の母は不倫をし、父は都合のいい様に会社に扱われ出世もなく、兄とは会話もない。
学校ではいじめられ、友達はいなく、好きな女の子は援助交際をしていて、それを目撃してしまう。
そんな不幸が重なった日に、真は自殺をはかったのです。
もう一度真として生きることになった魂は、記憶を探りながら、初めは匙を投げたように生きていきます。
ひょんな偶然で、クラスメイトの早乙女という男と仲良くなった真が、一緒にいたときに、こんな台詞を交わします。
「今の時代は、僕には合ってないかもしれない・・。」
その言葉をきいた早乙女君はこう答えます。
「俺もこの時代は向いてないかもしれないけど、俺はこの時代が良いな。」
純粋に、肯定的に発せられる中学生の言葉に、現実の混沌とした社会の責任に無意識にしてしまっている現代人の心は、きっと強く打ち砕かれるのだと感じました。
いつの時代も問題はある。今という時代を肯定して生きていくのが大切なんだ・・・と。
この台詞を聞いて、この映画は「勝った」と思ってしまいました。
その後の、友人とのシーンがとても切なく、楽しく、色んな思い出が交錯させられました。
少し古い原作なだけあって、一昔前の援助交際や家庭崩壊、自殺、引きこもりなどの社会問題がたくさん出てくる話でしたが、結局言いたい事は、
「人は誰でも、たくさんの他人から愛されていて、たくさんの他人に必要とされている。」
という事。一番単純でわかってることだけど、見落としがちになることだと思います。
最近考えている「無縁社会」の中で「どう生きるか・もしくはどう愛するか」という現代社会の問題に一番単純である「想う人がいる。」という心の豊かさをシンプルに純粋に訴えてくる映画でした。
奇麗事が並べ立てられた理想郷の様な映画でしたが、やっぱりフィクションは夢や浪漫を与えたりしなきゃ、今の混沌とした現実には対抗できないなぁ・・なんて感じた一日なのでした。
というわけで、カラフル、結構オススメです。
良かったら観てみてください!!