No.1007
バランスシート大好き
財務屋のブログ
アメリカの金利が上がっている。
日本の金利が上がらない。
金利の高い方にお金が流れるので日本からアメリカへのお金のシフトしている。そのため円安が進んでいる。
では日本の金利をあげれば良いのではないか
と思うがそうはいかない。
なぜならば
日本は国債をたくさん発行しているので、金利が上がると利払いが増えて財政が逼迫する。
もう一つの理由は金利が上がることによって国債の価値が下がることである。
これはあまり言われていないが、日本の金利が上がり、国債の金利が上がると、国債の価格が下がる。
それによって金融機関は手持ちの国債を時価評価しなければならず、大きく損失を被ることになる。
それによって公的資金を出さなければならないと言う議論にも発展している。
後者についてはあまり言われていないが、金融機関にとっては大きな課題である。
一般の人が聞いたらちょっと変だけど