No.72(2018/6/15)
【視点を変えてみる】
昨日はキャッシュフローコーチかつブログ仲間の勉強会でした。
私が講師役をつとめさせていただきました。
テーマ「お客さま目線に立った〝資金繰り〟」
まず、昨日の参加者を紹介いたします。
●キャッシュフローコーチ・FPの竹内美紀さんのブログ
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https://ameblo.jp/quality-time-for-you/entry-12383686626.html
●キャッシュフローコーチ・社労士の清水有子さんのブログ
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https://ameblo.jp/ari-systems/entry-12383662494.html
●ボスノチカラの稲垣芳基さんのブログ
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http://bosspower.co.jp/blog/to-wear-shoes/
●箱セミナーの佐藤真一さんのメルマガ
↓ ↓ ↓
さて、
今日はお金の話をしたいと思います。
〝売上〟 〝経費〟 〝利益〟
これは儲けの3要素ですね。
(あと、資産、負債、資本もありますが、今日は省略です)
この3つを普通に考えると、
売上-経費=利益
という算式になりますよね。
普段の見ている損益計算書(PL)の計算構造ですよね。
なので
頭の中の「儲けの算式」は、こうなっている経営者が多いと思います。
今日は、少し視点を変えてみようと思います。
組み替えてみます。
3パターンに順番を入れ替えてみると、
【A】 売上―経費=利益
【B】 利益+経費=売上
【C】 売上-利益=経費
このようになる。
AもBもCも同じことですね。
でも、ABCそれぞれ、違ったものが見えてくると思います。
新たな発見が得られるのではないでしょうか?
まず
【A】の思考
売上100―経費80=利益20
売上100で、経費80かかったから、利益20ね。
もし売上が120になったら、
売上120―経費80=利益40
いやいや売上が2割増しなんだから、経費も比例して2割増の96で
差引利益は24になるんじゃないか?
と考えたりしますよ。
つまり
① まず「売上」を考えて
② 次に「経費」を考えて
③ そして、その結果として「利益」が残る
売上を上げよう!
売上が上がれば
きっと利益も上がるよね。という発想
すなわち
「利益は結果」ということですね。
「売上が先で、利益が後」
〝売上ファースト〟の考え方です。
次に
【B】の思考
利益+経費=売上
今期、利益20はほしいなぁ
うちの会社は普通で行くと経費80はかかってしまう。
すると、100を売らないと、利益20は出せないよね。
ということになる。
利益20+経費80=売上100
つまり
① まず「必要な利益」を確保する
② 次に「通常かかる経費」を考える
③ すると「必要な売上」が分かる
例えば
利益40を何とか確保したい。
経費は160はかかりそうだ。
すると、売上は200必要だね。
利益40+経費160=売上200
すなわち
これは
利益から逆算する「売上目標」の立て方だ。
「利益が先で、売上が後」
〝逆算思考〟の考え方です。
最後に
【C】の思考
売上-利益=経費
これは、デフレ時の発想法です。
まだまだデフレ感の残る日本経済の中で
売上高をアップするのは難しい。
利益30は確保したい。
でも売上の現状維持さえ難しい。
現実的にみると売上90がやっとだろう。
そうなると、経費は60しか使えない・・・
売上90-利益30=経費60
つまり
① まず「必要な利益」を確保する
② 次に何とか上げられる「最低の売上」を考える
③ すると「使える経費」が分かる(経費はこれしか使えない・・・)
〝利益ファースト〟の考え方です。
2019年10月1日から消費増税10%となる予定。
そうなれば、駆け込み需要の反動減により
売上は減少するから、
この【C】の発想は必要かもしれない。
<今日のまとめ>
【A】 売上100-経費80=利益20 ・・・売上ファースト
【B】 利益40+経費160=売上200 ・・・逆算思考
【C】 売上90-利益30=経費60 ・・・利益ファースト
視点を変えると、見えてくるものが違ってくるのだ!
今日はここまで。
最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました!
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キャッシュフロー経営をつくる!
経営コンサルタント・税理士 冨永昭雄
メール: sodan@cosmo-tax.com
税理士法人コスモ総合会計事務所
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