波乱の岩国vs光の観戦記など


7月17日の中国新聞の記事下矢印


昨秋から光高校に注目して、公式戦と練習試合を5試合は見ました
1.2年生主体の岩国高校に関しても秋、1年生大会、春と合わせて3試合観戦済み
もちろん春の県大会3回戦の光9−2岩国も見ています

 

その時の観戦記下矢印

今回の光高校の敗因は大きく分けて2つ
絶不調だった升田くんの投球と岩国高校の待球戦術がハマったことです
初回にポンポンと2アウトを取った後にまさかの4連続四球で岩国にほしかった先制点を献上
岩国高校の各打者はバットを短く持ってインコースギリギリに立ち升田くんの立ち上がりを揺さぶりました
とにかく2ストライクになるまでスイングをかけない徹底ぶりでした
死球アピールや派手なガッツポーズで挑発し1塁に歩く選手もいて見苦しいものの名将河口監督のしたたかな戦術が選手に浸透しているなと感じました
升田くんの立ち上がりはストレート中心の配球で高目に抜ける球が多く、変化球でカウントを稼ぐ修正をほとんどしていなかった記憶があります

 https://twitter.com/m_shintan/status/1680391883003154435?t=DtK_MxMw3Id1GrXbhiHzjA&s=19 

 

気になる5回裏の8失点は
レフト前ヒット
盗塁死(1アウト)
四球
センター前テキサスヒット
センター前ヒット(満塁)
三振(2アウト)
ライト前ヒット(2打点)　1年生
ライト前テキサスヒット(1打点)　1年生
セカンドゴロエラー(満塁)
ライト前ヒット(1打点)
押し出し死球
押し出し四球
ライト前ヒット(2打点)
四球
三振(3アウト)
なんと2アウト満塁から長打なしの8失点ですびっくり
なんでもないセカンドゴロエラーがなければ3失点でしのいで、2−4で6回表だったんだよなあ笑い泣き
ただこの内野エラーに関してはいつかあるだろうな、それがどのタイミングで起きるかという心配は常にありました

 

光高校宮秋監督の心境を察するに、2アウト満塁で安牌の8.9番の1年生打者、それでも升田ならきっとなんとかしてくれるはず
ブルペンで2年生投手を準備させていたが、いきなり満塁のピンチの場面での登板は荷が重い(菅平状態)


ズルズルと引っ張って替え時を失いまさかの8失点
その後も交代選手を誰ひとり使わず9人野球で試合を終えてしまった光高校えーん(采配？)
ここでもうひとつ升田を交代できなかった理由をひとつ紹介しときます
升田投手は秋以降の公式戦、練習試合を合わせて投手以外の守備位置についたことがないのではないか疑惑
全部調べてはいませんが、私の知る限り1度も見たことがありません
選手層の薄い公立の光高校がエース升田に他の守備位置の練習をさせていないのは愚策としか言えません
新聞のコメントに「降板させるつもりは全くなかった」とあるように1.2年生主体の格下岩国相手に絶不調の升田と心中してしまったのでした(哀れ宮秋😭)

最後に岩国高校の河口野球を少しだけ紹介
公立では珍しい岩国OBのサラリーマン監督でもうすぐ監督歴30年くらいじゃないですか？
彼が就任するまでは春の甲子園に出場はあるものの未勝利、夏の甲子園は出場なしの中堅校にすぎなかった
就任後のこれまでの主な実績は
夏の甲子園ベスト8
2年連続国体出場
秋中国大会優勝
神宮大会ベスト4

代表的な試合はセンバツ優勝校の広陵を打撃戦の末に12−7で破った試合でしょう

彼が作るチームの特徴をいくつか
外一辺倒のコントロール重視投手
追い込まれてからの粘りある打撃
下位打線の育成がうまい
選手の身体能力は低い
外野守備範囲の広さと球際の強さは甲子園レベル
四死球を選ぶのを美徳とする
そして極めつけは格上相手にする待球作戦
インコースを消しストライクゾーンを狭くする効果
死球を怖がらずに時に当たりに行きます
(暇な人は春センバツの長野商戦、夏甲子園の福井商戦などを調べましょう)


山口県大会はいよいよ金曜日から準々決勝です


もはや誰も気にしない私の戦前予想は
◎宇部鴻城
◯下関国際
△光高校
一応本命と対抗は残っています

準々決勝の個人的最注目カードは
宇部鴻城vs岩国
複数の好投手を擁する宇部鴻城投手陣に岩国伝統の待球戦術は通用するのか？
なお岩国は3回戦の熊毛南戦でも相手よりヒット数は少ないものの12四死球をもぎ取り3−2で勝利したことを補足しときます