65回 シャクナゲの森・護摩檀山 森林公園 | cfbds102のブログ

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65回 護摩壇山・森林公園

 

 実施日・・・・令和3年7月23日(金)

 目的地・・・・・・和歌山県龍神

 メンバー・・・・・ふたり合わせて161才

 移動手段・・・・自家用車

 

コースタイム

    駐車場9:10~~9:50宝山山頂~~10:07車道合流地点~~

    ~~10:40展望台~~11:10総合案内所(昼食)12:10~~

    13:20駐車地ゴール

 

 

 連日猛暑が日本国中を襲っているが、私達のところにも等しくお出ましを頂いている。こんな時は家の中が一番ではあるがどうも落ち着かない。クマのように家の中を歩き回っている。

 沖縄に早くも台風が来ている。オリンピックは今日から始まる。コロナは

五次宣言の勢いで東京中心に増えてきている。

 日本の社会は一変し、生活のリズムも、心のリズムもそしてこれからの生き方についても法人個人を問わず、暗中模索の状態にある。イライラが日常になってきている。

 

 妻は夜10時頃、私に向かって  ・・・イライラする・・・ という短い言葉を使って何かを訴えてきた。 山かネ?・・・と私は冷静に答える。

 妻は即座に答えた。

山ではないのよ・・・遊歩道の散策。そこにシャクナゲの森があるのよ。

シャクナゲはもう旬を終えている事はわかっているが、原生林の生える涼しい高野はイライラの治療法には最適だ。たとえ、今日一日の対処療法としても・・・・

 

 車は6時50分家を出る。車窓を照らす太陽は強く感じるが、空の姿は薄雲がかかっている。

この季節になると、もう稲は30~40cmほどに成長し、色気の花の姿はない。

高野山に上がると,ここはすでに27.9℃(8時11分)ここも下界と同じ夏日になるのか?

 

 スカイラインに入り、紀州の山々のやまなみを眺めながら約1時間でスカイタワーのある道の駅を過ぎると、すぐに今日の目的地・護摩檀山森林公園がある。ここにシャクナゲの森がある。

出発してから約2時間 8時55分着。

森林公園入口です 

森林公園案内所までは車で行くことができます

 森林公園の案内図

 車はスカイラインに接する広場に置き、ここから遊歩道に入る。早速ウグイスの声が聞こえる。標高1106m、風は強く冷たい。空には少し雲がかかっている。絶好の山行日和。ここでストレスの半分は消えている。

 遊歩道は幾つかのルートがあるが、私達はまず広場の左サイドの小高い稜線に向かって上ることにした。

 9時10分、上り口の丸太の階段をゆっくり上る。上り階段が終わり平坦な山道が続く。稜線の両脇は斜面一面が原生林。太い幹、細い幹の多種多様な木々が重なりあって、森に共生している。

広い山道に落葉も重なり合い、落葉色のロード。

 

入口広場の駐車場

この階段を上っていきます

 主な木には、その名が記されている。

 ミズナラ、クマシテ(熊四手)、ナナカマド、ミズメ、シロモジなど次々に現れる。森の中では、ウグイスが盛んに声をあげる。

ヒグラシが耳障りな鳴き声を連発している。子ども頃聞いたヒグラシはもっと優雅な響きがあったように思う。

 道端にミヤコササが繁っている。

コハウチカエデ、ネジキ、ミズメなど、そしてモミ、アカシデ、原生植物の宝庫。

濃い緑の自然林が気持ち良い!

ミズナラ

ミズメ

ブナ(大木です)

オオカメノキ

シロモジ

ゴヨウツツジ(シロヤシオ)

ミヤコザサ

倒木が道を塞いでいる。その倒木から新しい芽をふき出している。倒木は邪魔者でもなく、極くそれが自然に感じる。

 

迂回路ができていました

倒木を跨って・・・

倒木に小さな森ができていました

この尾根を上りきったところに山の頂上があった。

周りを木々で囲まれた山頂は石ころや枯木が転がっていて、不愉快さもあったが、この山の名は「宝山」と名札が付いていた。

本当は、この山の名前は無いようだ。山友の勝手な命名だが言い得て妙である。

令和3年5月 某・山の会がつけた山名板

標高1305m 宝山

旗三等三角点旗

 上りはじめから私達ふたりはゆっくり歩を進めてきた。約40分、原生林の森の中を冷たい風を受けながら、時に鳥のさえずりを耳にし、せみの声に顔を向け、木々の幹や枝葉を眺めながら、きれいな空気は五臓六腑にしみわたる感じがした。ここは正に、ヒールのロードだ。

 

 往復約1時間半、ここだけでも良い。多くの人達におすすめしたい場所である。

そうそう、この40分は、シャクナゲのことはすっかり忘れていた。

 

 

 宝山から下りに入る。丸太の下り階段が続く。

ツガ、リョウブ、シロモジ、ミズナラなどの落葉が一面に重なり合っている。相変わらずヒグラシの喧しい声が聞こえる。

リョウブ

ピークからの下り

 車道から遊歩道に下っていくと杉、桧。どこまでも杉・桧の林の中を歩く。11時07分車道に合流。遠回りして総合案内所方面(左)へ進みます。

ここからは車道歩きと森林遊歩道コースに分かれます

 

 ここからの道は、小さな谷川が何本も流れていたり、細い山道が崩れているところが幾つかある。谷が深く、危険の看板も立っている。子ども達や年寄りには要注意だ。

右側は植林地

崩落個所 

丁寧に歩いて無事通過

 

ここも危険個所 足元注意!

無事通過!

 ここを通り抜けると、足元にシャクナゲの木。

ここからシャクナゲの森に入るよ・・・・と妻の説明。

案の定、遊歩道の両斜面はどこを見てもシャクナゲだらけ。大木の桧の下にシャクナゲの森がどこまでも続く。

シャクナゲの木が多くなりました

シャクナゲが咲くころ来よう!

 シャクナゲは、高野山と護摩檀山から移植され、約62000本ほど。 赤白など3種の花。5月中旬から6月中旬が旬。 山の斜面に植えられている日本一といわれるシャクナゲの森。

 

 しばらく歩くと、前方左に展望台があった。さすがに木の国だけあって木造の展望台だ。見事な遠景を味わった。

私が好きな2階建て展望台です

展望台からの景色

スカイラインが見えています

 展望台から細い上り、。道沿いにはシャクナゲがどこにもある。

私達は、野鳥観察小屋を通ってようやく総合案内所に着いた。11時10分。

シャクナゲ園の案内板

園内順路が要所にあります

これは野鳥観察用の施設かな?

 

 正面入口に、ノグチ・イサム の彫刻が立っている。

新石器時というテーマで金属製の石斧のようだ。

 管理人さんは、この案内所について色々語ってくれた。今は昔ほど活発に活動していないが、室内には色々なものが展示されている。

 この地に生息する動物、鳥類の剥製、植物の写真、マツカサやドングリの実など多種に及ぶ。

それに山地特産の木工品の数々も並べられている。

広場には、野外ステージもあって、屋内会議場も備えられ,子ども達の遊び、学びに無料で提供している。

 

 私達ふたりは、部屋で食事をさせていただき、その上に森のこと、シャクナゲのこと、山草のことなど、又とないひとときであった。

芸術家 イサム・ノグチ 『新石器時代』

総合案内所

以前は案内所内で食事の提供がありましたが、今は閉鎖されています

飲み物用自販機があります

小さい建物はトイレ 

その左に多数のベンチ

護摩壇山(左)と龍神岳(中央)

 

 ゆっくり過させていただいたふたりは、車道に沿ってスカイライン沿いの広場に向かった。

 車道から山道へ・・そして車道へ・・やっぱりアスファルトの道は疲れる。

時々山中に入るも車道を行く

 妻は大きな声をあげる。ナツツバキを見つけたのだ。

花の形は椿に似ているが、白い小さな花。背の高い木だ。

妻は満足げに残り少ない花にスマホを向ける。

 

13時20分 出発した広場に戻る。

 

車道歩きしたお陰でナツツバキに出会えました

5~6cmのお花でした

駐車場に戻るとパトカーがなぜ?

私たちには無関係でした

 

 今日の山行は、約4時間を要したが、山行と言うより遊歩道ハイキングの類だ。本格的な山行と違って気楽さがあって、私のような年齢の者には嬉しい。

 

 今日の一番は上り始めにあった。尾根伝いに原生林のロードを歩けたことだ。

ブナやナラなどの木々に何となく心が引きつけられる。 トキメクような気持ちを発症する。

原生林の中を、冷たい風、木間から遠くの山々、そして青い空、時々鳥のさえずりも聞こえる。蝉は奇声に近い声をあげる。

静かにしずかに時が流れていく。

本当にここは癒やしの場、ヒールロードであった。

妻のイライラもすっかり風に乗って飛んでいったと思う。

 

雪を踏みながら歩きたいな~~もう妻は冬のロードに気持ちを馳せている。

 

 帰りは、道の駅でソフトクリームのご褒美と、帰路の道中にあるあら川の桃🍑を買った。そして、土用の日にはちょっと早いが、うな重用のウナギを手に入れた。今夜の夕食だ。

 往復4時間半の運転手・妻に感謝!

🏍🏍🏍🏍🏍護摩壇道の駅の賑わい車車車車車車

 

~~~今日の日もありがとう~~~

 

足足今日の歩数=12657歩足足