次の滝&黒蔵の滝
実施日・・・・令和2年2月23日
目的地・・・・和歌山県有田川町
メンバー・・・夫婦合わせて159才
コースタイム
<次の滝>
次の滝駐車場12:40~~12:47展望台~~12:55裏見の滝
~~13:00昼食13:30~~13:42滝壺~~14:00駐車地
<黒蔵の滝>
駐車場14:00~~14:15滝壺14:30~~14:50駐車場
歩数=8561歩
ここ2~3日暖かい日が続いている。春一番も吹いた。ぼつぼつ蕗の薹の時期かな?・・・と妻と話していた。
自治会のクラブで友人の庭にも蕗の薹が一斉に花をつけているという。
日曜日の朝、私達は手弁当を用意し、車を雨の森公園方面に走らせた。朝日は春の兆しであるが、山腹は冷たい風が吹いている。公園から1キロほど下った道路脇に車を置いて、2~3年前来たことのある群生地に向かった。山の斜面を見ても何もないように見える。蕗らしい姿は一切見えない。妻はひとり黙々と探している。私は一つも見つけられない。妻の方を見ると袋にいくつか入っている。「少ないね~」・・と妻はひとこと言いながら、それでも期待程度の個数は手に入っている。
私は妻の案内で、清流の流れの傍で2~3個見つけることが出来た。これだけあれば、今夜の食卓には充分。と妻は納得している。
ここを後にして、公園に戻るとそこにバイクの若いふたりに出会った。ふたりは同級生のようであちこちとバイクを走らせているようだ。
私達は、今日の目的を達したため、この時間の後どのように過すか?になった。妻は生石山のふもとへ春探しに行こう・・という。
金屋の川沿いから生石山に向かう。時間は12時半。ぼつぼつ昼食の時間だ。
妻は、生石山への途中にある「次の滝」に行こう。と言いだした。車は細い車道を上り、「次の滝」の駐車場に着く。
駐車場にあった案内板
(駐車スペース2~3台)
ここは山々に囲まれ、段々畑そして点在する集落を眼下に見ながら、細い急坂を上っていく。150mほどのところに「次の滝」正面の展望所があった。
とてつもなく怪奇な巨石が連なる早月峡、この巨大な石山の中心に次なる滝は白い水を吐き出すように滝壺に落ちている。雄大で男性的な滝である。
「次の滝」は日本三大名滝の一つ「那智の滝」に次ぐ落差のある滝として「次の滝」と名付けられたという。
46mの高さを誇る。
駐車場から7~8m上ったところを右に入る
コンクリ道を上ります
正面に立派な滝が・・
「次の滝」には裏のスポットがある。正面から細い山道を、滝壺を巻くように上り、更に滝のほぼ中央のところに巨岩で作られた大きな洞窟がある。まるで人工的に作ったようで、ここから滝の裏側を見ることが出来、格別な眺めだ。
洞窟の奥には石や木株それにお酒を供えている。信仰の世界だ。私達はこの聖なる場で昼食を頂く。
滝壺まで行きます
裏見の滝=滝の裏側から流下する水を見ることができる滝
水量豊かに流れ落ちています
上から見た滝壺
ここでランチタイム
洞窟の天井は巨大な岩屋根で、岩からつる科の枝が縄ひものように長く垂れ下がっている。天井からポツリポツリと水玉がたれ落ちている。お日様は遠慮がちにまるで昔の電球のように弱々しく陽をそそいでいる。白く光って見えるのは滝の流れと直射された岩壁の一面だけである。
荘厳さと静寂を破っているのは滝の音だけである。この滝は不必要に場違いな雑音を放っているように思える。
私達はここから更に滝壺に降りる。落差のある滝は大きな音を立てて壺に突入する。次なる滝はどこから見ても一級品だと思う。私見ではもっと良い名をつけてあげたいと思う。
滝壺までおりました
60年前に訪れたことがありますが、
どのようなルートで来たか記憶は全くありません(♀)
私達は余韻を残しながら次なる地・生石山に向かう。10分ほど車を走らせると車道に「黒蔵の滝」という看板を見つけた。「次の滝」の次は「黒蔵の滝」だ。無計画にことは進んでいく。
車を置いて、車道に沿って下方に下りていく。しばらくすると小さな川が流れていて、その川に沿って上ったり下ったり細い急坂で
ある。
この看板が目に入らぬか?
駐車スペース2~3台
駐車場の対面にあります
トラロープが張られていました
下流から上流の奥に水量豊かな滝が現れた。「次の滝」に劣らぬ迫力ある見事な姿だ。この滝は別名「虚空蔵の滝」とも言ったそうで、かつては信仰の滝なのだ。
黒蔵の滝
絶景でした
この地は山が多く、多くの滝に恵まれている。私達は行き当たりばったりにこの滝を訪れたが、森と岩、川、清流、草木が滝と一体を成して私達に心の洗濯をさせてくれているのだ。
今日一日、小さな春探しへの動機から二つの滝をぶらり訪れ、意義ある一日を過ごせたことは、望外のよろこびであった。
今夜はこの二つの滝の姿に思いを馳せながら快眠ができる。きっと素晴らしい夢の滝に出会えるだろう。