悪魔のようなアイツ | 俳優として一流に・・・そして新たな映画の可能性に向かって・・・

悪魔のようなアイツ

桂です。
建設的でポジティブなマゾヒストになりたいと思う今日この頃であります。

お芝居を見てもらって、それをよかったと言ってもらうことがあったとします。

こんなに嬉しいことはないのですが、でもそれは言われたその一瞬のことで

次の瞬間から
イヤーなアイツが頭の中を支配していくのです。

アイツは僕に問いかけます

「どこの何を指してよかったって言われたか、わかってる?」

「もう一回やっても同じことできる?」

「もう一回やってさっきの下回ったら失望されるよ」

この質問に上から順に答えていくとすれば、

「わからない」

「わからない」

「それは避けたい」

となります。

そうなると僕は、わからないし避けたいもんだから

「じゃあさっきいいって言われたやつをそっくりそのままなぞろう!」

と考えだすのです。
そしてそれにチャレンジして失敗するのです。

失敗したらあせります。あせりまくります。

「さっきはできたのになんで!さっきと何が違う!?いやわからん!あれ、おかしいな、あれ?」

そんな状態ではいただくアドバイスも耳にはいりません。

さぁ地獄の始まりです。


建設的でポジティブなマゾヒストになりたいと思う今日この頃であります。

いいと言われたお芝居に固執せず、それをあえて捨てる勇気を持ち、別のアプローチで攻めることを恐れず、失敗に落ち込まず、試行錯誤を繰り返しながら着実に一歩ずつ進み、その過程で得た成果を血肉に染み込ませていく役者。

そうなりたい。
ていうか取り急ぎそうならなければいけないと、今、僕は焦っています。

桂 弘