記憶 中編
お久し振りです!山上直志です。それでは『記憶 中編』どうぞ!
『今週末、職場の先輩と食事に行くから。』
数年前。彼女は東名インターの丘の上を指しながら言った。
『えっ?あそこはラブホじゃないの?』
『なに言ってんのよ(笑)そんな訳ないじゃない。先輩は女性だよ(笑)』
『…そうなんだ…。』
………頭の中で当時の違和感が駆け巡る………。そこへ後輩の声が飛び込んで来る。
『先輩!どーなっちゃったんですか?』
『……!おい!そのラブホにはレストランがあるんだな!』
『えっ?あっ、はい。でもレストランだけ行くのは無理っぽかったですよ。』
『………。』
その夜。オレは彼女を食事に誘った。
『どうしたの?改まって?』
『……。』
『何で黙ってるの?』
『……。東名の丘の上にあるのはラブホテルらしいじゃないか。』
『えっ?東名?何のこと?』
『忘れたとは言わせないぞ。何年も前にお前先輩とよく行ってたじゃないか!後輩がこの前行ったんだよ。あそこはラブホなんだ。オレだって引っかかってたんだ!』
『……
、あー、あそこのこと。あれは違うわよ(笑)』『出た!またその微笑み!もう騙されんぞ!』
続く→後編