『ストレッサー』の情報が、
視床下部に伝わると、視床下部は、
(1)自律神経系
(2)内分泌系
(3)免疫系
3つの系統をつかってそのストレッサーに対応しようとします。
で、今回は、免疫系です。
免疫系は防御系。
体の異常を監視して体を守り、また異常が発生した時には治そうとする力を
コントロールするシステムで、ウィルスや細菌、有害物質が身体に入ったときに、
異物として攻撃し、排除して健康な状態を保とうとします。
免疫細胞には役割分担があり、互いに連絡を取り合ってチームプレーで戦っています。
免疫細胞の主体は白血球で、マクロファージ、リンパ球、顆粒球から構成されています。
白血球は、体を異物から守るために全身の血液を巡ります。
リンパ球・顆粒球・マクロファージの割合は健康な人だとマクロファージが3%、
リンパ球が37%、顆粒球が60%程度ですが、この割合は一定ではなく変動します。
マクロファージは、
白血球の基本細胞で、全身に分布して防御系の基本を成します。
リンパ球と顆粒球の司令塔のような役目をはたしている細胞です。
リンパ球は、
抗原抗体反応(一般的に抵抗力というもの)によって抗体をつくり、病原体の
抗原をやっつける働きをします。副交感神経が活発になると割合が増えます。
顆粒球は、
体内に細菌などの異物が入り込むといきなり食べる貪食能をもっています。
異物を食べた顆粒球は、すぐに死んでしまいます。その死骸が傷口にでる膿です。
また顆粒球が死ぬと活性酸素という毒をまきちらします。
交感神経が活発になると、その割合が増えます。
通常のストレスであればフィードバックが機能してホメオスタシスが保たれるの
ですが、ストレスレベルが高かかったり、長期にわたると、自律神経系のところで
見たように、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れてしまいます。
主に交感神経の緊張が高まって戦闘モードがずっと続いているという状態です。
交感神経の緊張が高まれば、免疫細胞である白血球の中で顆粒球の割合が増加し、
リンパ球の割合が減少します。その結果、顆粒球の貪食能によって粘膜や組織に
炎症性の障害を起こしやすくなり、体調不良から病気を発症しやすくなります。
こうしてストレスが多いと病気になりやすい状態になるわけです。
配偶者を亡くした人がその精神的なダメージから、NK細胞(リンパ球の一種)等の
活性化が低下し、病気になりやすいことはよく知られています。
がんやエイズ、そして、アトピー性皮膚炎なども、免疫系の低下、トラブルが
大きな影響を与えているとも言われています。
「免疫系とストレスの関係」いかがですか。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)を保つために
「自律神経系」「内分泌系」「免疫系」
3つの系統をつかってそのストレッサーに対応している、
ということをみてきました。
『ストレス反応の生理学的メカニズム』がちょっとでも
イメージ出来るようになっていただけたなら嬉しいです。
次回は、「誰でもストレス反応は起こる」です。
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