CFA(15):Equity | 現役アナリストのCFA(米国証券アナリスト)受験ブログ

現役アナリストのCFA(米国証券アナリスト)受験ブログ

現役の証券アナリストによる雑談ブログ。

今回はEquityです。

 

Level 2では配点比率が高く、絶対に得意にしたい科目です。Level 1は基礎的な内容なので、問題ないと思います。CMA一次レベルをしっかり復習しておけば、大丈夫です。

 

問題はLevel 2です。ここで最低7割以上取れないと、配点比率が低い他の科目でカバーしなければならないため、Level 2突破の難易度が上がります。できれば満点を狙いたいところです。数学を使うイメージがありますが、実際はそんなことはありません。非常に簡単な計算式さえ知っていれば、問題は解くことができます。ただ、色々な式があること、少しの計算間違いが後の問題にまで影響する可能性があること、など計算の正確性が求められるため、たくさんの問題数をこなす必要があります。

 

Level 2でポイントとなるところは、下記です。

 

  1. 要求収益率のモデル:CAPM, Multifactor model, Fama-French modelなど

  2. 配当割引モデル:DDM, Two-stage growth model, H modelなど

  3. キャッシュフロー:FCFF(Free Cash Flow to Firm), FCFE(Free Cash Flow to Equity)

  4. バリュエーション:PER, PBR, PSR, PCFR, EV/EBITDA, PEGなど

  5. 残余利益モデル:Residual income, Persistence factor , EVA, MVA, NOPATなど

  6. 非上場企業のバリュエーション:Income/Market/Asset-based approachなど

 

得点源にするには、(1)各モデルの特徴を捉えた上で計算式を理解する、(2)それぞれのモデル、バリュエーション手法のメリット、デメリット、他モデルとの差異を理解する(→どの局面でどのモデルが適切かを把握する)(3)たくさん問題をこなし、計算の正確性を上げる。

 

たくさん式がありますが、全て「暗記」しようとしないことです。各モデルの「本質」を「理解」すれば、暗記量は比較的少なくて済みます。それぞれのモデルには特徴があり、使用するのに適切な局面とそうでない局面があります。本質を理解せず表面的な式だけを覚えても、そのような局面を問われたときに、すぐにボロが出ます。考え方さえ知っていたら、Level 2のほとんどのモデルは自分で導出することが可能です。一度自分で導出し、本質を理解しておけば、細かい点を暗記しておかなくてもすぐに思い出すことができますし、問題も解けます。QuantsEconomicsよりも確実に点が取れる分野だと思いますので、頑張りましょう。