前日東北の地(仙台10中)でプンラスし、明くる翌日新幹線で道劇に向かう。
日中は仙台市内散策やお約束のご当地ソプ街探索をしていたため、乗車する頃には夕暮れ時となっていた。
仙台駅ホーム、新幹線自由席に並ぶ列、人多し(汗)。
これは座れそうもない・・・、ってか乗れるのか。俄然あせる。日曜日のこの時間、東京帰りの人が多いのだろうか。このまま2時間超立ちっパ、しかもこの日、雨で濡れねずみとなっていた自分にとってそれはキツイ。今夜の道劇も多分座れやしない状況が予想される。
そんな過酷な状況が頭をよぎる中、奇跡が起きた。
混雑150%の乗車内、見事スルスルスルー。なぜか一つだけ空いてる席発見。聞くと座れてしまった。

いやー、これも日頃盆カブリ争奪戦の訓練をしていた成果か、立ち客尻目にスト神様に感謝した次第である。

東京着。山の手線を乗継ぎ渋谷へ。
こちらも強い雨だ。
入場料が3,500になる二一三○時過ぎに突撃常連客やリボンさんなどが入口付近から場内行き交いたむろする、引退日ならではの光景が見られる。
スト客よけつつ地階のステージへ急いだ。

2013.10.20(日)楽日@渋谷道頓堀劇場 4回目虹歩さん&近藤愛菜さんWポラ~ラス

場内、4回目のトリに備えてか、案外込んでいない。
席上、荷物が置いてある狭間にスペースあり。そこに座れた。
久しぶりに見る虹歩さん、近藤愛菜さん。特に愛菜さんは見ただけでは誰かわからないほどで、親しみやすいというか何かすごくかわいい感じになっていた。ステージ観れなくて残念である。

ふと気付くと齢50代後半、ゴルフのジャック・ニクラウスをぐっとマイルドにしたような外人さんがポラをとり始める。この外人さん、以後全員のポラを2枚ずつ取るのだが、観劇態度も非常によくスト愛とは何かを理解していた。
さてこの異国のスト紳士、虹歩さんポラに挑む。
ポーズにアメリカンバックを強要しされ怯むスト紳士。
さらに虹さん、何を思ったか

「アイアム ジャパニーズ・コメディアーーン!」

と言った。
場内大笑い。
虹歩さん、アイアム・ヒーローのような勢いで外人スト紳士を圧倒。
一応恍惚の表情を浮かべていたスト紳士Mではあるが、やはりいきなり虹姐さん相手では荷が重かったようだ。

3景 飯島しき
いつ以来だろう。以前も一度道劇で観たことは覚えている。色浅黒く(小麦色といったほうがいいかな)、巨乳の舞姫だ。
今回巨大な虎の頭をつけたキックボードに乗って登場。衣装はインディアン調である。
ダンスパートを終え、袖に引く時も颯爽とキックボードで駆ける。
なんだかその姿に風を感じされるというか爽快感があった。

先の外人スト客Mに目に入る。おや、夢中になって微笑みを浮かべているではないか。
まぁこんな演し物、異国のストにはないだろう。

次にしきさん、盆に虎の背から全身の皮を模したマットを敷く。その上でベッドをして果てた。
しきさんは虎好き?もしかして阪神ファンか何かだろうか。

4景 香坂玲来
リリーさんおごりで行った3結道劇以来。とはいえ、この時演目は観てないので、実質去年の7結上野ぶりといったほうが正しいか。
今日は琉球Jpopバラードをバックに着物姿で舞い魅せてくれた。
意外とほんわかした雰囲気もあり、なかなかいい感じである。
先の外人スト客さん、いつのまにかメガネをかけ見入っていた。

トリ前 川中理沙子
ハッとするような衣装、ルックス。
道劇の照明に照らされたそれは綺麗な白雪姫だった。
袖から出してきたリンゴを齧る白雪姫 川中理沙子。
おや、中(あた)ったか!
リンゴは毒入りだったようである。
ビクンッ、ビクッ、ヒクヒク。悶え苦しみた後、暗転する。
紫 シースルーの羽織に、先ほどの黒髪ショートウイッグから一転、こがね色の長髪にて登場。
毒を食らいあらかた変身していた。
手にもった中剣を振るいながらベッド・・・そこでは、我を失った姫が本来の姿や本当の自分を探し求める、そんな過程を表現していた。
そしてそれは、川中理沙子本人が自身の内なる姿をさらけ出そうとしているかにも感じられた。
そう、真のストリップとは肌身をさらすだけでない。
そこに行くまで、更にはその先にこそあるストの本質が見事に表現された演目だった。

トリ 冴木里江
実は恥ずかしながら未見の大物である。
正確にいえばステージでの里江さんが未見であって、誰かの引退式に来ていた私服姿の里江さんは一度見たことがあるのだが。なお、この時の目にした里江さんの綺麗さ、スタイルの良さは強く印象に残っている。
ちなみに自ブログで検索してみると、それは神夜姫乃さんの引退式で10中デラカブの楽日つまり1年前のちょうど今日の日の出来事だった。
更にである。今となっては現役の踊り子さんのステージはほぼほぼ観てきた私にとり、冴木さんは未見最後の強豪。それゆえ仙台からとんぼ返りしてでも、どうしても観ておきたかったのだ。

新幹線内、事前に冴木さんのヒストリーを振り返ってみた。
おおよそ10年選手。
コースも今はなき劇場も含め全国各地を廻っている歴戦の猛者。20代のほぼ全てをスト道に捧げている。
また、所属は道劇で札幌の出である。この辺り川中理沙子さんとかぶる。しかも歴もおおよそ同じ。里江さんの方が若干長い。
そんなことをふまえると、理沙子さんのステージは何度も観たことがあるだけに、里江さんのステージにお目にかかれなかったことは何だか不思議に思えてくる。

さあ、最初で最後のショーが始まった。
水色基調の衣装、両手に白い大きな羽扇子を持って登場。
スト王道演目である。
身体はHIKARUちゃんよりやや大きめか。
羽ばたかんばかりの歩み、存在感あるスケールの大きな舞い。ゆえに道劇場内が狭く見えてしまった。
ベッド・・・これまた感傷的なベッドだ。
見入る客たち。
起き上がり本ステに戻る冴木里江。
鳴りやまぬ拍手を全身に受け、袖に引いた。

オープンが始まる直前の暗転中、一斉に
ファンが盆上縁周りに花や飴、お菓子やキャンドル細工などをおく。
オープンで出てきておどろく里江さん、法被を返還しながら応援さん幾人かと抱擁する。感動的なシーンだ。
また先の演目衣装などを盆上から川中理沙子さんに渡す。抱き合う二人。

立ち見席から、かけつけた道劇所属の踊り子さんたちが見つめていた。
盆縁に置かれた飴を頬張りながら本ステへ。
閉幕。間断ない拍手はこの日の雨のようであり、そんな中深々と頭を下げる里江さんの姿に胸を打たれた。

道劇の流儀だろうか。引退式や
ラスト御祝儀オープンも行われなかった。
ひょっとしたらスタッフが早く帰りたかっただけかもしれないし、引退式は3回目の終わりにあったのかもしれない。
それにしてもである。
冴木里江さんのダンスパートでの舞い・・・生き様が見られた。
舞姫としての、姿そのものに。

終演後。
名残惜しげに引退日特有の雰囲気に浸るファンを見つつ劇場を出る。
外に出ると 雨は上がっていた。

 

↓ スト常連が散乱していた渋谷道劇
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↓長い間お疲れ様でした
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↓ 時は流れる。翌10結 香坂玲来さんは上野へ。昨9結ここで早瀬みな、HIKARUを撃破したメイミンも乗っている
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