先週末の話ですが、サッカー界で3日連続で選手が亡くなるという悲しい事故が起こりました。
それも3人とも26歳という若さです。将来を期待されている選手達が亡くなるというのはとてもつらいですね…
3人とも試合中もしくはウォーミングアップ中に突然倒れ、その後亡くなったのですが、プロサッカーの世界では1、2年に一度はこういった事故でニュースになっています。
今回の事故については、はっきりとした原因が発表されていないものもありますが、サッカー中における突然死の多くは心臓が原因でなることが多いようです。
今回のような若い運動選手による心臓が原因の突然死で最も多いものは、心筋が肥大することによって起こる原因不明の心疾患である肥大型心筋症で全体の1/3以上を占めると言われています。
他にも心臓震盪(胸部にボールが当たったり、選手が衝突した時に起こる心室細動のこと)や遺伝性不整脈疾患が多いとされています。
では、このような突然起こる心臓疾患に対して、どのような予防法があるのでしょうか?
一番大切なのは、健康診断などで自分の持っている疾患を予め把握しておき、治療が必要ならば治療をする、そうでなくても医師からリスク管理の仕方を聞いておくことです。
それと、もしそういうことが起こった場合に周りの人達が何ができるのか、これによってもだいぶ変わってくると思います!
アマチュアスポーツの現場では医療従事者が誰もいないこともしばしばあり、AEDや心臓マッサージ等、一般の方々の迅速な対応が生死を決めてしまうこともあると思いますので、私達医療従事者はもちろんですが、一般の方々もそういった知識を頭の中に入れておけるといいですね

最後に、今回お亡くなりになりました3名のご冥福をお祈り致します。