ヒャンアク(郷楽)
朝鮮半島固有の宮廷宴饗楽。
これに対し、中国起源の宮廷宴饗楽はタンアク(唐楽)
時代によって郷楽の概念は少しずつ変化した。
與民楽(ヨミンラク)
・映画「王の男子」に出てくる與民楽
宮中音楽は風流音楽と比べ演奏の規模が大きく、宮中での儀式や宴で演奏された楽曲である。
おもに楽歌舞が共に行われる総合芸術として行われ、
ピリ、テグム、ヘグム、アジェン、チャンゴ、ブクなどを使用し大規模な編成で演奏された。
龍飛御天歌を歌詞とする「與民楽(ヨミンラク)昇平万歳之曲」は、数多い派生曲を生み、
「與民楽 慢(マン) 景籙無彊之曲」や「 本令(ポンリョン)太平春之曲」、「解令(ヘリョン)瑞日和之曲」の母体になった。
※與民楽(王が民と共に楽しむこと)を作曲した人は、
韓国歴史上最も偉大な人物である世宗大王(在位1418年-1450年)です。
大韓民国の一万ウォン札の朝鮮王朝第4代王・世宗の肖像

世宗大王は、韓国の文字であるハングルの創製、天文学、農業、音楽部分に優れた業績を残した
音楽家であり、科学者であり、言語学者。

世宗楽譜を創案して、直接音楽を作り出した。
朝鮮時代の「鳳來儀(ボンレウィ)」 「定大業」 「保太平」などを作曲。
寿斉天(スジェチョン)
寿斉天は宮中の儀礼と宴会を通じて伝承されてきた代表的な宮中音楽である。
本来の曲名は百済の楽曲とされる「井邑(チョンウプ)」であるが、寿命が天のように永遠であることを祈願する意味が
込められた「寿斉天」という名前でより広く知られている。
連音形式の悠長な旋律進行が特徴的であり、チャンダン(長短:リズム・調子)の枠を超えて
遅い速度で力強く流れる力動性が名曲らしい面貌を見せてくれる。
寿斉天に用いられる楽器
・大笒(テグム)

竹管に穴を開けて息を吹き入れて音を出す楽器で、大笒、中笒、小笒がある。
・郷觱篥(ヒャンピリ)

高句麗時代の楽器 。郷(国楽)× 觱篥(笛 )
・牙箏(アジェン)

弓でひく擦弦楽器である。
古くは7本の弦を竹の切れ端のような棒状の弓でこすっていたが、
20世紀に入って8弦となり、ヴァイオリンと同様の弓を使うようになった。
12世紀初頭に中国(宋)から伝来したという記録がある。
・奚琴(ヘグム)

中国から伝わった2弦の弓奏楽器。
2弦の 間に挿入した馬尾毛の弓で擦奏。
・杖鼓(チャング)

韓国の代表的な打楽器で両面太鼓。
右側の皮面は細い笞で、左側は左手掌で打つ。
右側の皮は薄く、左側の皮は厚い。
・座鼓(ザゴ )
