高校生クイズ | 目の前のコがイチ推しです!

高校生クイズ

今年の「全国高等学校クイズ選手権」が激しくつまらなかったです。

クイズ番組の楽しみって、視聴者も一緒になって問題の解答を考えたり、難しい問題でもその解答解説を見て納得とか感心とかしたりすること - すなわち、知識欲の刺激。
そしてその上で、自分が答えられなかった問題などに正答していく解答者を見て「おおっ! すげぇこいつら!!」みたいな感動を覚えていく。
そーゆーもんだと思いませんか?

ところが今年の高校生クイズは「クイズ番組」ではなく「クイズに解答している人を観る番組」でした。
出題(の放送)を端折っておきながら、それに対し答えを求める解答者の姿をドラマチックに演出し、解答シーンを劇的に映し出す……視聴者にはどんな問題だったのか分からないので感動のしようが無い。
また、しっかりと出題も放送され、その難解な問題に答えを出していく解答者たちに「お~すげぇ♪」と感心する場面があっても、解答解説がほぼ皆無なため、なぜその答えになるのかが視聴者にまったく分からない。当然、欲求不満がたまります。

もともと高校生クイズは出題・解答解説については端折りが多い番組ではありますが、それでも以前はアメリカ横断ウルトラクイズばりにバラエティに富んだ出題や数日にわたる日程で合宿や修学旅行のような雰囲気を醸し出し、高校生の友情・青春・頑張る姿を映し出すことで、視聴者に感動を与える番組でした。
それが今年は、スタジオで解答者が知識を競う姿を見せつけられるだけ。
誰がこんなもの見て面白いと思うんですか?

放送中、出演者からこんな台詞がもれました。
知識を搾り出して解答を繰り出す解答者の姿を見て、
「この盛り上がりは、テレビを見てる人には伝わるんでしょうか?」
「伝わらないでしょうね」
詳細異なるかもしれませんが、だいたい上記のような発言。
この発言の通り出演者も自覚しているようですが、この「クイズ番組」を見て感動できるのは現場に居る人間だけです。

来年からはもっと面白い番組に改善されることを期待します。
改善できないなら来年からはもうやらないほうがマシです。