昨日の話、秋葉での仕事を済ませ、昼過ぎに飯能に戻って
暮れの買い物ついでに越生へ。「梅の里」さんの鴨蕎麦を
食べに寄った。冬場なのでいつもの鴨汁でなく川越「はすみ」
などでやる田舎そばとの組み合わせ。
いつも思うが浅草並木藪の鴨とつくねに田舎そばの組み合わせ
がベストなのだが、お江戸で「田舎」もないもんだ、と自身を
納得させている。つまり、お江戸では鴨ぬきで一本
&
せいろがベスト。次が「はすみ」や佐野「さい藤」の鴨&田舎。
ところで梅の里さんのご主人、新井さんはかの一茶庵系の名人
片倉康雄氏のお弟子さん、秩父「こいけ」のご主人も同じ。
安曇野・翁はかの達磨・高橋名人の一番弟子、この高橋名人も
実は片倉康雄氏のお弟子さん、皆さんそれなりの修行をして
あの味を維持している、あるいは超えている、かも知れない。
もちろん弟子あるいはどこそこで修行して開店したとあっても
たいしたことのない店も多い。
このあたりは色々な意味で心したい。11月に弓道の恩師の一人
静岡の今村鯉三郎範士が逝去されたが、学生時代の故二木健吉
教士を初めとして、技、精神面、様々な教えを多くの方々から
戴いている。もちろん、後輩や弓道の経験のない人の何気ない
一言なども受け取るほうには貴重な指導となる。
誰々の弟子、どこそこにいた、というだけでは人の評価は
定まらない。結局本人の努力次第、先人の教えを生かしながら
自分にないものを常に吸収できる柔軟性を持ち続けたい、
と、たかが蕎麦、されど蕎麦、を思った。
さてさて気楽に好みで打つ今年の年越し蕎麦の出来はいかに![]()
