友人の女優・梶三和子さんのひとりがたり

コンサートへ行ってきた。毎年開催されて今年

で15回目という。山本周五郎作品の中から

選んで語る。今年は赤ひげ診療譚のうち、

「むじな長屋」、読んだことはあるように思った

が、改めて読み直しておいたので、ストーリー

があらかた分かって聞いたので驚きはなかった

が、どのように表現するのか大いに興味が

あった。

 

 

会場の四谷・絵本塾ホールはこじんまりと

したホールで補助席を使ってほぼ満員で

80名くらいだろうか。それなりの熱気が

感じられた。

加藤昌則さんのピアノがストーリーによって

情感を表現し、ひとりがたりも時に応じて

正面に移り、演技をして他の語り芸とは

違う、独特のひとりがたりの世界を作り

出していた。

帰りに挨拶をしている中でなじみの方だろう、

今回は読んでこなかったので思いがけない

展開で驚き、感動したと話している女性も

いた。いつもと違う、悲しい物語だったこと

があるのだろう。本人としっかりと挨拶して

再会を約し、ホールをあとにした。