小説「雪国」の書き出しではないが、今日の出張は
新潟経由、山形・鶴岡まで。東京はいい天気、Maxとき
の2階席窓側をしっかり予約しておいて乗り込み、途中
行田あたりでは富士山から浅間までの山並みを楽しみ、
真っ白の浅間が大きく見えた!と思ったら長いトンネル、
抜けて越後湯沢は雪景色だが青空で拍子抜け、しかし
次の長いトンネルを抜けると、そこは雪国そのもの、
空も大地も真っ白だった。
しかし、新潟市街地に近づくにつれ、田んぼの雪は
ほとんどなくなり、白鳥もちらほら見える。これは庄内
平野も期待できるな、と、いなほに乗り換え、おっと、
こちらはしっかりと日本海側の窓席を予約してあり、
荒れた日本海を眺めながら、東京駅で買って来た
まい泉のひれかつと黒ウーロンのランチ、はいつも
どおり。途中から雪が降りはじめ、庄内平野に入ると
田んぼの雪は多くないが吹雪状態、そのためか白鳥が
見えない。白いから見つからないわけではないようで、
酒田の川にでも戻っていたのだろうか。
鶴岡駅についてタクシーに乗ろうと駅前を歩くところで
普通の革靴で来てしまったことに気づき、滑らないよう
慎重に歩いて事なきを得たが、タクシーの運ちゃんに
そりゃあいけない、気をつけて下さいよ、と、言われて
客先の玄関に横付けしてもらって無事訪問を終えた。
夕方の折り返し時は雪もあがり、いつもの土産屋に
寄ってしばし時間待ちをしてからいなほで一路新潟へ。
これも日本海側を予約してあり、夕陽の陰を映している
雲の下に粟島の影とあれた海、ここで思わず一句、
荒海や 雲のはざまに 粟の島
お疲れ様でした。


