徳島新聞の記事です。
キレンゲショウマ 剣山、登山客が撮影楽しむ
2012/8/10 10:30
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に
指定されている高山植物キレンゲショウマが、
剣山(1955メートル)で黄のかれんな花を
咲かせ始めた。今年は初夏の低温の影響で例年
より1週間ほど開花が遅く、20日ごろまで
楽しめるという。
キレンゲショウマはユキノシタ科の多年草。
最大の群生地である中腹の行場周辺では8月
初めごろから直径2センチほどの釣り鐘状
の花が咲き始め、連日大勢の登山客が撮影を
楽しんでいる。
徳島新聞にも掲載された作家宮尾登美子さん
の小説「天涯の花」で有名になったが、一時は
ニホンジカの食害で個体数が激減。県などが
防護ネットを張り、現在は回復傾向にある。
毎年撮影に訪れるという平松孝さん(67)
=香川県さぬき市=は「気品があり、年に
よって違った表情を見せる。何回見に来ても
飽きない」と話していた。
かれんな花を咲かせ始めたキレンゲショウマ
=剣山中腹