お世話になります。
いまさらですが、コミケお疲れさまでした。ブースにおいでいただいた方、ありがとうございます。今年の夏コミは昨年と比べると楽なものでしたね。ただ、わたしのブースのあたりはなぜか空気の流れが悪く、蒸し風呂のようでした。今回は初めてのサークル参加となり、思い出深いものとなりました。たくさんの趣味人たちと交流することができ、たくさんの刺激をもらいました。
暑い暑いと言っていた夏コミが終わるとすぐに冬コミです。来月はもう年の瀬で、月末には寒い寒いと言いながら寒風吹きすさぶビッグサイトに行列をなしているのですから、不思議なものですね。
写真の話ですが、夏に写真集を頒布してからは、これまでの工場撮影をひと段落させていろいろと模索中です。同じ夜景屋からコスプレ写真屋やプロの方までいろいろな方と交流しまして、自分なりに今後の方針について悩んだりしています。「プロみたいな写真ですね」というのは、ほめ言葉ではなくむしろ逆であるというのはよく言われたことでした。プロの写真は当然うまいですが、要は注文写真で、他人がいいという写真を撮る技術であり、サービスであり、それ以上でも以下でもないとのことです。当たり前ですよね、商売ですから。なので、アマチュアがそれと同じことをやってもなんの意味もないということなのです。プロの写真は商売です。それをわかった上で、アマチュアの身でプロが撮るような写真、撮ってうれしいでしょうか。技術的に撮ろうと思えば撮れるでしょうが、プロが撮るような人が喜ぶ商売写真(例えばダイヤモンド富士だとか、雲海だとか)は、もっとうまいものがそれこそ書店の雑誌に毎月出ていますからね。他人が撮って他人が喜ぶ写真はもうあらかたプロが撮って書店に並んでいると考えていいのです。
そう考えると、残されている道は、「人が撮っているものは撮らない」「人が喜ぶものは撮らない」「人が撮っているところでは撮らない」となってくるわけです。「プロみたいな写真ですね」だなんて、趣味で写真をやっている人にはもう言えなくなりますよね。「私はそんなお追従を撮るつもりはない」とか怒られてしまいます。
わたしもそんなすごいアマの方々の意見に賛同して、秋以降あまり人が喜ばなそうな写真を撮っています。雨の中海辺の崖を登ったり、洞窟みたいなトンネルで雨宿りしながら夜まで待ったり、とか。よくわかりませんが、さびしげな海の写真を撮っています。先ほどの理論を発展させて極論を言うと、もう青い海のさわやかな写真なんて、すでに誰もが撮っていてとても太刀打ちできないうまい写真が巷にごまんとあふれているのです。ですから、海は鈍色を撮らないといけないと思うのです。