暮れが迫ってまいりましたね。
昨晩から今朝にかけて、わたしはひと気のない南房総の夜道をひとりで歩き続けるというアホなチャレンジをやってまいりました。時折おバカなトライをやりたくなってしまうわたしですが、その自分ですら一体なにをしたいのかまったくわからなくなるような意味不明な行動でした。
事の始まりはちょうど1年前の年末にさかのぼります。
昨年12月、恩田陸の「夜のピクニック」を読みました。名作をようやく読んだといったところです。この小説にとても感動したわたしは、いつかこの小説を自ら再現するのだという益体もない考えを持つに至りました。どの部分をどこまで再現するのか、そもそも再現したところでどうするのかなどの細部が全くない漠然としたもので、妄想と言っていいものでした。もうこの時点でおかしなことになっていたわけです。
昨晩深夜、終電で館山駅に降り立ったわたしは、ひと気のない北条海岸からスタートして北へ向かいました。海沿いを歩きながら国道127号に合流し、途中狭隘トンネルを避けるようにして海の方へまわりながら、夜明けまでどこまでいけるかチャレンジしたのです。ひとりで黙々と歩いていたので、途中で自分がなにをしたいのかわからなくなったり、真っ暗で気分がめげそうになったりと精神的に結構つらいものがありました。歩いた道も冒険的な危うさがありました。国道127号のトンネルは狭いものが多く、車がすれちがうことのできるギリギリの幅に路側帯皆無といったものがいくつも続きます。これを突破しなければならないのですが、車の方も夜中に人が歩いているとは思わないようで、わたしの目の前に来てようやくびっくりしてよけるといった始末なのです。怖くなったわたしは、汚いトンネルの壁に泥棒のように張りついてカニ歩きするというひどい有様でした(ドライバーも見えないことはないと思うのですが、あの狭い空間で車と至近プレイするのは恐怖以外のなにものでもありません)。その恐ろしい地獄のようなトンネルを避けるために道に迷う危険を冒すのもいとわず海の方にまわり、旧道の古いトンネルを通ったりもしました(昔の手掘りトンネルのいかにもな風情があるまさに洞窟で、こちらも別の意味で地獄のような怖さがありましたが)。色々と大変な思いをした、“ピクニック”どころではないまさに“行軍”でした。星がとてもきれいで、マイナーですがちょうど極大日だったこぐま座流星群まで見れたのは幸いでした。
結局5時前の始発に岩井駅にちょうど辿り着いたので、そこでゴールとしました。休憩をとりながら都合4時間ほど、20キロほどの行軍でした。20キロも夜道をひとり星を見ながら歩いていると、いろいろと考えてしまうものですね。「夜のピクニック」のように10代のころに仲間と一緒に歩き続けるようなことがあれば、きっともっといろんなことを考え、もっといろんなことを体験できるのだろうなと思いました。 暮れの寒い時季の真夜中に、ハイキングコースでもなんでもないただの国道(酷道)をただ歩くだけ。つらいだけですし、まともじゃないですし、考えるとやっていることがまったくのバカで、自分でなにをしてるのかわからなくなりながら歩いていました。しかし、これが好きでやっているのならやっぱり本気でやらないとなと思ったものです。どんなおバカなことでも、趣味は本気でやらないと楽しめない。そんなことをしみじみと、自分で自分を納得させるように考えていました。
つらいのでもうやらないと思いますが、いろいろと考えてしまう一夜でした。(自らのバカさ加減を知った一夜でもありました)
昨晩から今朝にかけて、わたしはひと気のない南房総の夜道をひとりで歩き続けるというアホなチャレンジをやってまいりました。時折おバカなトライをやりたくなってしまうわたしですが、その自分ですら一体なにをしたいのかまったくわからなくなるような意味不明な行動でした。
事の始まりはちょうど1年前の年末にさかのぼります。
昨年12月、恩田陸の「夜のピクニック」を読みました。名作をようやく読んだといったところです。この小説にとても感動したわたしは、いつかこの小説を自ら再現するのだという益体もない考えを持つに至りました。どの部分をどこまで再現するのか、そもそも再現したところでどうするのかなどの細部が全くない漠然としたもので、妄想と言っていいものでした。もうこの時点でおかしなことになっていたわけです。
昨晩深夜、終電で館山駅に降り立ったわたしは、ひと気のない北条海岸からスタートして北へ向かいました。海沿いを歩きながら国道127号に合流し、途中狭隘トンネルを避けるようにして海の方へまわりながら、夜明けまでどこまでいけるかチャレンジしたのです。ひとりで黙々と歩いていたので、途中で自分がなにをしたいのかわからなくなったり、真っ暗で気分がめげそうになったりと精神的に結構つらいものがありました。歩いた道も冒険的な危うさがありました。国道127号のトンネルは狭いものが多く、車がすれちがうことのできるギリギリの幅に路側帯皆無といったものがいくつも続きます。これを突破しなければならないのですが、車の方も夜中に人が歩いているとは思わないようで、わたしの目の前に来てようやくびっくりしてよけるといった始末なのです。怖くなったわたしは、汚いトンネルの壁に泥棒のように張りついてカニ歩きするというひどい有様でした(ドライバーも見えないことはないと思うのですが、あの狭い空間で車と至近プレイするのは恐怖以外のなにものでもありません)。その恐ろしい地獄のようなトンネルを避けるために道に迷う危険を冒すのもいとわず海の方にまわり、旧道の古いトンネルを通ったりもしました(昔の手掘りトンネルのいかにもな風情があるまさに洞窟で、こちらも別の意味で地獄のような怖さがありましたが)。色々と大変な思いをした、“ピクニック”どころではないまさに“行軍”でした。星がとてもきれいで、マイナーですがちょうど極大日だったこぐま座流星群まで見れたのは幸いでした。
結局5時前の始発に岩井駅にちょうど辿り着いたので、そこでゴールとしました。休憩をとりながら都合4時間ほど、20キロほどの行軍でした。20キロも夜道をひとり星を見ながら歩いていると、いろいろと考えてしまうものですね。「夜のピクニック」のように10代のころに仲間と一緒に歩き続けるようなことがあれば、きっともっといろんなことを考え、もっといろんなことを体験できるのだろうなと思いました。 暮れの寒い時季の真夜中に、ハイキングコースでもなんでもないただの国道(酷道)をただ歩くだけ。つらいだけですし、まともじゃないですし、考えるとやっていることがまったくのバカで、自分でなにをしてるのかわからなくなりながら歩いていました。しかし、これが好きでやっているのならやっぱり本気でやらないとなと思ったものです。どんなおバカなことでも、趣味は本気でやらないと楽しめない。そんなことをしみじみと、自分で自分を納得させるように考えていました。
つらいのでもうやらないと思いますが、いろいろと考えてしまう一夜でした。(自らのバカさ加減を知った一夜でもありました)