胸まである髪が邪魔でしょうがなかったのでバッサリ切ったんですが、予想以上に切ってしまい、親からは「売れないアイドルみたい」と言われてしまいましたしょぼん




まぁ切ってしまったのはしょうがないと思いぼちぼち伸ばしていきます。





さて、みなさま『奥付(おくづけ)』をご存知でしょうか。





本の裏側にあるタイトル・著者・出版社・印刷会社・ISBNなどが書かれているページの事です。



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(私の親指が太く写ってますね笑)





たとえばこの本。




《昭和61年11月25日発行》

《平成5年11月10日13刷》




と表記されています。




これは




《初版が昭和61年でそのあと13回刷りなおしています》




という意味で表記されています。




《版》は本の内容に修正したり付け加えたり内容が変わっているのですが《刷》は同じ内容のままで印刷した回数ということです。




ベストセラーや定番の本、特に昔からある絵本は刷りの回数がとても多いです。




絵本『ノンタンシリーズ』は200刷超えています。





ただこの初版の日付、実は発売した日とは若干遅く記載されています。





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たとえばこの東野圭吾の新刊『マスカレード・ホテル』。




初版が『2011年9月10日』。




でも私のお店に入荷してきたのは『9月9日』。




なぜ発売日と違うのでしょうか。




それは書店業界の独特のしかけなんです。





そもそも《奥付》は義務付けられてるわけではなく、昔からしているので今も習慣として残っているんです。




日付が違うのは場所によって発売日が違うから。




東京より1~2日ずれて入荷は普段から結構あります。




あと契約している取次店によっても入荷日が若干ずれることもあります。




なので日にちを少しずらして表記してるとのこと。




あと本は委託制度なので新刊は基本的に3ヶ月は返品できない決まりになっています。




返品する時は奥付の日付を見て判断する本屋さんが多いので、返品を遅らせるためにわざと半月~1カ月先の日付を表記する出版社もあります。




日付は自由につけられるので半年~一年先でも付けることはできます。




ただそうすると信用問題にもなりますし、お客様から指摘もあるのでさすがにそこまでする出版社はないようですが。





こう考えてみると出版業界ってかなり特殊ですよね。




みなさんも本の奥付を一度見てみてください。



なかなかおもしろいですよ本