プロムナード | 知ろまいかパリ
雲行きは怪しいけどまあ大丈夫だろう、、、と家を出てモーツァルト通りからパッシー通りに入りトロカデロ方面に歩く。パッシー通りは品の良い小ぶりのデパートを手始めに高級ブティクやこじんまりしてはいるがちょっとしゃれた洋服屋さんがたくさんありご婦人、おしゃれが大好きな娘さんたちには魅力たっぷりの通りです。そんなお店のクリスマスイルミネーションを見ながら500メートルほど進むとロータリーに突き当たる。右側にはメトロPassy駅が見えるがそちらには行かないでやや左側の方向に、トロカデロに向かって歩く、、、


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今日のトロカデロ広場は観光客が少ない、お昼過ぎのせいでしょうか。正面にそびえるエッフェル塔を見ながら一段下の噴水広場に向かう、広場の右側に小さな公園がありその中に一本だけ赤い葉をつけた楓(?)の木が目を引く。私はまだ散らないわよ、と言っているようでもあるが、何故だか次のような歌詞が頭に浮かび、ついつい口ずさんでしまう。

赤く咲くのはけしの花、
白く咲くのはゆりの花、
どう咲きゃいいのさこの私、、、、


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イエナ橋を渡ってエッフェル塔の真下に行ってみようと思いながら歩いていたが突然気が変わりセーヌに降りてみることにする。石段を下まで降りふと左の壁を見るとなにやら白くて小さなものが壁の中段に貼り付けられている、、、


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近寄りよく眺めてみるとそこには "1910 Seine plus hautes、、、"と書かれている。なるほど1910年のセーヌ川大氾濫の時にこの高さまで水が上がった、という事らしい。高さ約4メートル、セーヌの水面は今立っている所からさらに1メートルは低いから、トータル5メートルも水位が上がったのは大変なことだっただろう。日曜日にリヨン駅の時計台を見学した時塔の4階だったか5階だったかに昔のパリの写真が展示して有りその中にパリ市内が水に浸かっている写真があったのを思い出した。


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この手袋はプレートの高さを知るためにちょうど手を伸ばした先に釘が出ていたのでそこに掛けたものですが大体2メートル位の高さかな、、、






近くに牢屋みたいな所があったが何だったのだろう、、、
鉄柵の奥には分厚い鋼鉄製の扉が見えた。

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昔こんな題名の歌があったような、、、Blue Shadow

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こんなところにも落書きが、、、
普段は人通りがほとんどない場所なのに、誰も見ないのに、町を汚すだけが彼らの趣味なのか。


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水上生活者も車を持っている、当たり前か。

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イエナ橋からビルアケム橋までの間セーヌ河畔を歩き、ビルアケム橋を左岸に渡る。するとご覧の建物が見えてくる "パリ 日本文化会館"。

今週の土曜日この会館の地下大ホールで桂文枝師匠の襲名披露公演が行われる、もちろん私共もチケットを購入しております。大いに楽しみなり。


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橋を50メートルほど戻ると左側に "白鳥の散歩道" がある。中ノ島で左右をセーヌ川が流れている。次の橋グルネル橋まで約1kmのあいだ遊覧船を眺めながらのんびり散歩するのは気持ちの良いもの。今日は平日だから人通りが少ないが週末は大勢の市民で賑わう。


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今日の散策もそろそろ終り、グルネル橋を右岸に渡り家路に着く、

帰り際花屋の店先にたくさんのモミの木が置いてある。きっとあと10日もしないうちにみんな売り切れるだろう、、、

でもクリスマス明けに市内のいたるところに打ち捨てられたたくさんのモミの木を見るのは切ないなあ。



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