「モバイルメディア連絡会」発足
1999年にサービス開始された携帯電話によるモバイル・インターネット・サービスは、急速に普及しIP接続対応端末の普及台数は8600万台を超え(2007年10月末時点)、今や重要な生活インフラになっています。
サービス開始当初は、公式サイトと呼ばれる移動体通信事業者が許諾したサイトが中心に利用されていました。その後、オープンなインフラ環境、パケット料金の定額制の普及、検索エンジンの本格スタートなど様々な環境変化に伴い、ユーザーのモバイル・インターネット利用はより活発化し、ユーザーが利用するモバイルサイト、モバイル・コンテンツも多様化しています。それに伴い、多くの事業者がモバイル・インターネット・サービスに参入し、一般サイトと呼ばれる公式サイト以外のサイトも増加し、多くのユーザーに利用される一般サイトも多数登場しています。
このように、拡大を続ける一般サイトですが、一方で、不当な請求を行ったり、著作権を侵害した音楽ダウンロードサービスを提供するなど、有害・悪質なサイトも存在している状況にあります。
そのような状況を鑑み、モバイルメディア市場の健全な発展とユーザー保護のためには、モバイルメディアを運営するにあたって遵守すべき指標やコンプライアンスに関する考え方等を、事業者間で共有する必要があると考え、このたび、発起社12社でMM連絡会を発足することといたしました。
なお、発起社は、アクセルマーク株式会社、株式会社エムティーアイ、兼松グランクス株式会社、グリー株式会社、GMOメディア株式会社、株式会社シーエー・モバイル、株式会社 ジャパン・モバイル・コミュニケーションズ、株式会社セレス、株式会社ディーツー コミュニケーションズ、株式会社ビジュアルワークス、株式会社mediba、株式会社レイドの12社であります。(各社概要は別紙参照)
今後、MM連絡会では、自主ガイドラインを策定するなどモバイルメディアの健全化を促進するために、発起社だけではなく、より多くのモバイルメディア運営会社と連絡を取り合い推進していく予定です。
< 活動目的 >
モバイルメディアの健全化
< 課題意識 >
著作権違反や薬事法抵触などモバイルメディアを運営している企業の中でも、コンプライアンス意識やモラルの低い企業も存在します。また、そのようなモバイルメディアを販売代理するなどして、間接的に関わっている可能性もあります。
MM連絡会は、メディアを運営する企業やメディアを販売する側の意識改善が重要であると考えています。
< 活動予定の内容 >
<第1フェーズ> 基本ガイドラインの策定(~2007年12月)
・メディア運営者向けガイドライン(原案)の策定
※ガイドラインに含まれる検討項目
(1)「公序良俗に関する方針」
(2)「コンプライアンス意識向上」 (A)「著作権・肖像権」、(B)「メディア」、(C)「コマース」
<第2フェーズ> モバイルメディアの分類化(2008年1月~)
・ 策定したガイドラインを基にメディアの分類化(予定)
・ モバイルメディアのホワイトリスト、ブラックリストの作成(予定)
その他、健全化に向けた動きの中で必要と思われる事由が生じた場合、都度検討していきます。
< 今後のスケジュール >
12月 ガイドラインの策定
12月 新規会員企業受付開始
2008年~(随時) 必要と思われるワーキンググループの設置
< 組織概要 >
理事長 豊田康三(株式会社ビジュアルワークス 代表取締役)
理事 兼 ガイドライン部会長 前多俊宏(株式会社エムティーアイ 代表取締役社長)
理事 兼 ワーキンググループ推進部会長 小林靖弘(アクセルマーク株式会社 代表取締役)
理事 兼 広報部長 冨永浩司(兼松グランクス株式会社 代表取締役社長)
理事 山岸広太郎(グリー株式会社 取締役副社長)
理事 森輝幸(GMOメディア株式会社 代表取締役社長)
理事 橋本充弘(株式会社シーエー・モバイル 常務取締役)
理事 神内一郎(株式会社ジャパン・モバイル・コミュニケーションズ 代表取締役副社長)
理事 都木聡(株式会社セレス 代表取締役社長)
理事 鈴木登志夫(株式会社ディーツーコミュニケーションズ メディアマーケティング本部 本部長)
理事 竹嶋拓也(株式会社mediba メディア戦略部長)
理事 高木宏幸(株式会社レイド 代表取締役社長)