「三井さん㊴宿泊を伴う旅行」の続きです。

ホテルをチェックアウトしたあと、三井さんと式場見学に向かった。これまでに老舗フレンチレストランとホテルミラコスタの式場見学をしてきたが、今回は教会を見学する。それぞれ趣が異なる3つの結婚式場を実際に見て、我々2人の挙式のイメージを具体化していく作戦である。

いままであまり意識したことがなかったが、キリスト教式の結婚式には、ホテルなどに併設されたチャペルで挙げるタイプと、実際に礼拝などに使われている教会で挙げるタイプに大別されるらしい。前者のタイプの結婚式には私も三井さんも何度か参列したことがあるので、今回は後者のタイプを見学することにした次第である。

11時の少し前にコーディネーターとの待ち合わせ場所に到着する。しかしまわりにコーディネーターらしき人は見当たらず、約束していた11時になっても現れなかった。

日時や場所が間違えていないか、三井さんとメールを確認するが、間違えてない。。。

不安になりながら待っていると、11時40分になってようやくコーディネーターが現れた。

「こんにちは、三井さんですね、ちょっとこれ書いておいてもらえますか?」
彼女は挙式の希望に関するアンケート用紙とパンフレットを我々に渡して去っていった。

 

とりあえず会えたことに安堵しつつ、アンケート用紙の記入を開始する。

・・・が、コーディネーターはなかなか戻ってこなかった。

 

アンケート用紙を受け取ってからさらに待つこと50分。12時半になってようやくコーディネーターが我々の前に座り、打ち合わせが始まった。


ただ、話が長い。。。

 

まずはコーディネーターから先ほど渡されたパンフレットの朗読が始まった。我々には十分な待ち時間があったのでパンフレットはすでに何度も読んでおり、内容は把握している。しばらく黙って聞いていたがついにしびれを切らし、相槌のついでに「このパンフレットはさっきかなり読みこんじゃいました」と言ってみた。「そうなんですか、じゃあもうここの説明は飛ばしますね」というリアクションを期待していたが、彼女は一瞬だけ朗読をとめたあと、また読み上げを再開した。うーむ・・・。

パンフレットの朗読のあとは、我々がアンケート用紙に記入した事項について1つ1つ読み上げながら確認される。それが一通り終わったときには14時少し前になっていた。

「これでようやく解放される!」と思ったがそれは甘かった。いまからタクシーを呼んで教会を見学し、その後、2次会の会場候補となるレストランを見学する計画らしい。長話で忘れていたが、確かに今日は式場見学がメインだった。

タクシー会社に連絡してから10分ほどして、タクシーがこちらに到着しつつあるという連絡が入った。

エレベータで1階に降りる際、「ここから教会までってタクシーでどのくらいかかりますかね?」と聞いたら、コーディネーターから無言で睨まれた。もしかしたら、先ほどから私に急かされていると感じているのかもしれない。でもだからといって、1時間半も我々を放置しておいてにらむとはすごい神経だなと思ってしまった。。。

 

今日はもう時間のことは考えず、黙って彼女のペースとやり方に従うことにした。私がやるべきことは、本日の見学会が終わったあとに、彼女に依頼するかどうかを決めることである。理想通りの式場とプランであれば、問題ない。

 

というわけで前置きが長くなってしまったが、タクシーで式場に向かった。