足の指が霜焼けになるのは毎年のことなのですが、今年は手も危ない予感。。。
あれ? そんなに指寒くしてないはずなのに。

そんなところで、小話です。


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 悴む手に息を吹きかけ、気休めの暖を取る。
 待ち人は来らず。さりとて去ることもできず。あの人が来るのをこれほど待ち侘びている自分がいるなんて、思いもよらなかった。ただ、来る確率は本当に低いから、約束をしていたとしても守られることが稀な以上、大した期待もできない。
 空には唸りそうな鈍色の雲。待ち続けようと考えている私の気持ちを、やんわりと拒絶してくれる。手は既に青みを帯びた土気色をしていて、持ち主の私でさえぎょっとしてしまう。手を擦るとやや緩和はされるが、すぐに色を失ってしまう。
 もう一枚羽織りを着たくなるほどの寒さが漂う。珍しく髪が綺麗に結えたのに、今日ばかりはそれが辛い。むき出しのうなじに痛いくらいに冷たい風が吹きつけ、一層寒さを伝えてくる。ふと、首筋に手を伸ばしてみる。思っていた以上に指が冷えていたようで、肩が縮こまってしまう。
 早く会いたい。思いばかりが募って、なかなか叶いそうにないのが悔しい。いつも約束なんてあってないようなもので、例えばこのまま帰ってしまったとしても差し支えはないかもしれない。けれど会えなかったら、心は寒いままだから。体の寒さは火に当たれば暖かくなるけど、心の氷はあの人と会わないと溶けないから。だから会えるかもしれないという考えだけが、冷え切った体を奮え立たせていた。
 けれど待ちぼうけを食わされ続けていくと、会いたさは怒りに変わりだして。恋しさゆえに女々しくも待ち続ける健気さは、会えたら殴ってやりたいと雄々しく変化していった。そんな考えが解るかのように、私を後ろから抱える手が現れる。

「ごめん、待たせた」

 荒い息遣いが耳に届く。急いで走ってきたのか、振り返った先にあったへらりと笑う顔は、頬は、赤く染まっている。ぼさぼさの髪を乱雑に纏めた彼は、しばらく私を抱きしめていた。すっかり冷え切った体に、内からじんわりとあたたかさが拡がっていく。やっと会えたことへの安堵と悲哀の氷解で、心が満ち足りていた。
 視界に、ひらりと白い弁が映った。見上げるとまたひらり、ひらりと落ちてくる六花。重たかった雲が、少しずつ切り開かれていく。寒さによって、軽い雪の弁を降らせていた。
 綺麗だと思わず呟くと、私を抱きしめる手の力が、少しだけ強まった。
 もう少し時間が経てば、地面を白の絨毯が覆うだろう。その様子を心待ちにしながら、私は抱き締める腕に自分の手を添えた。

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落ちがどうしても思い浮かばず、結局そのままにしてしまったグダグダ話。
最近寒い日が続いたから思い立った話でございー。
という名の、某チェーン店を利用しました。割と久々です。

注文の仕方がよく解らんが、優しいお姉さんに会えたので少し気持ちが和らぎました。ありがとうお姉さん。

クリスマス会を友人と行うのですが、プレゼントに難儀してます。。。複数人集まる中でのプレゼント交換だから下手なもの出せないし……

悩むわー(*_*)

夜に、小話投下予定です。
どうにもこうにも、腹痛がひどいです。
そして何故か片耳がカロカロ言います。
割と満身創痍なのかもしれません。。。

とりあえず小話。

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 メロディに沿ったと思えば、少しだけ外れていたり。和音かと思えば、重なる音が不協和音を唱える。ギターの音が、かれこれ三十分は響いていた。
 雑誌を読む手を止めてそちらを向けば、ピックを銜えてギターをいじる彼の姿。何がそんなに嬉しいのか、口の端がずっと上がったままだ。
 満足できる音になったのか、ピックを指に挟み、一本ずつ弦を鳴らす。私にはどんな音を作ろうとしているのかすら、想像もできない。よくインスピレーションが浮かぶとか音から詩が浮かぶとか、そんな話は聞いたことがある。彼はそうではなくて、全てを一度適当に作ると言っていた。音も詩も、曲調もざっくりと。骨を組んでから肉を作るのが、一番やりやすいのだと言っていた。漫画や小説のプロットみたいなものだと。言葉や絵で作る流れを、音でやることができるのか。そう訊くと、のほほんとした笑顔でできると答えられた。
 音も流れも聞いていて滅茶苦茶だけど、彼の作る音達は不思議と嫌いじゃない。メロディをハミングしている声も、音痴な歌のように聞こえるけどじんわりと染みこんでくる。作りたい流れができて見せる嬉しそうな顔も、音を作って自慢げに披露してくる無邪気さも、嫌いじゃない。
 アコースティックギターの音色が、耳に心地よく届く。CDで聞く音楽よりも、心に馴染んでくる。私の、好きな音達。普段はロックなテイストの音楽を聴くことが多いし、アコギよりはエレキを聴く方が好きだけれど、彼の作る音に関しては、どんなにエレキ用に作られていてもアコギで聞いていたくなる。一度、ウクレレみたいな小さい楽器の方が弾きやすいんじゃないかと提案してみたが、あまりいい顔はされなかった。
 ふと、音が止んだ。それに気づいてゆっくり顔を上げると、彼は私の側に腰かけてきた。伸びてきた手に頭を抱えられ、彼の肩へと引寄せられる。鼻に届く、彼のにおい。音が止んだせいで静寂が訪れようとしている私の耳に入ってきたのは、小さな小さな音。彼の中で脈打つもの。アンダンテより少しだけ速い。
 彼の作る音達。私の心が休まるもの達。どん、どんと優しく鼓膜を叩く小さな小さなその音に心地よさを感じながら、私はそっと目を閉じた。

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……ぶっちゃけギターは学生時代の授業でしか手にしたことはないのですが。
作曲される方がどんな風に音楽を作るのかは解らないので、その辺りはすみません、適当になりましたorz
スマホさんにピアノのアプリを入れてみました。
というのも、ストアでたまたま目についただけなんですけどね。
キーボードを出すのも面倒大変なので。

二オクターブ分くらいしかないので、大したものは弾けないのですが。
とりあえず、好きなアーティストさんの曲のメロディラインだけ弾いてました。
個人的目的と自己満足のために弾いてみたい曲もあるので、まずは感覚を取り戻すために、ですかね。

書けそうならば、夜に小話書いてうp予定。
ちょっとネタがないので、お題提供場でも覗いてみようと思います。

書くことでリハビリしないとね(´・ω・`)
何でか首が痛い。。。からの頭痛がひどいです。
肩こりからくる頭痛ならばまだいいのですが。

それでは小話をば。


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 嫌い。嫌い嫌い嫌い。
 嘘。本当は大好き。如何しようもない位。
 いつも豪快に笑う貴方。私に優しくて、誰にでも優しくて敵なんて滅多に作らない。想う人ばかりを増やしていくあなたが、如何しようもない位、嫌い。
 少し薄い色をした唇は、やや低めの声は、私に愛を囁く。鳥のように自由に、その大きな体を軽々と動かして私の周りをうろうろする。
 仕草に、姿に、態度に皆が惹かれる。誰も彼のやることに異議なんて唱えない。自由奔放。豪放磊落。そんな言葉がよく似合う渡り鳥は、いつでも皆が喜ぶことをする。
 屹度、私だけが彼を嫌い。首を痛めるほど見上げないと見えない顔も、いつも私の顔を不意打ちで赤くさせる声も台詞も、私の頭を撫でる、大きな手も。私よりずっと頑丈な体も。私を置いて行ってしまう速い足も、全て嫌い。
 でも、私の吐く冗談に困る顔は好き。何もかも叶わない私が、唯一と言っていいほど勝てるところ。少し拗ねて見せたり、怒って見せたり。そうすると忽ちに慌てふためく貴方のその顔が、弱々しくなる声が、途端に縮こまって見えるその大きな体が、私は好き。
 私の想いは届いてる。何度も貴方に言われた台詞。
 けれど私の少し歪んだ「好き」は、貴方に届いてる?

 愛しい。愛しくて堪らない。
 出会った時から今までも、俺にとって一番の人。
 荒野にぽつんと咲いているような儚さも、他に引けを取らない大輪の笑みも見せる貴女が好き。敵も味方も多いけど、その可憐さを狙う奴だって多い。
 桜色の小さな唇は、控えめな鈴の声は、いつも俺を怒鳴る。長い髪を靡かせて俺よりずっとずっと小さい体を目一杯に振り回して。
 豊富な感情に、仕草に、容姿に男共は振り向く。貴女は優しいから、その顔一つ一つに応えるのだろう。
 そんなところを、屹度俺は好いていない。腰を痛めるほど屈まないと見えない顔。たまに俺に悪態を吐く声。照れた時の大袈裟な驚き様も、本当は全部俺だけのものにしておきたい。強く触れると折れてしまいそうな細い体も世辞で見せる笑顔でさえも、全部全部。
 だから俺は、貴女に恋を愛を囁く。皆への笑顔じゃない特別を込めて、貴女に向ける。柔らかい髪の一本一本をも愛でる様に、頭を撫でる。その度に不機嫌になられたり悪態を吐かれるのは、生きた心地がしないから勘弁してほしいのだけど。でもその先に貴女の笑顔が待っているなら、悪くはないと思えてしまう。
 貴女が俺を想う以上に、俺も貴女を想う。
 けれども恥ずかしいから、この歪んだ「愛」だけは届けない。

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……Sっ気ある彼女と、Mっ気ある彼氏。
書き終えて読み返して、そんな感想しか出ませんでした。

とりあえずカップルの彼女視点と彼氏視点で。