新入社員へのメッセージ | 頑張れ!コンサルタント

新入社員へのメッセージ



昨日3/30(月)の日経新聞夕刊のコラム「あすへの話題」から、



この時期にはうってつけのメッセージが書き記されていました。



全文掲載させていただきます。



明日から、新しく社会人になる新入社員だけではなく、



新たな気持ちで何かに取り組まれる皆様全員に、ぜひお読みいただければ、と思っています。



既に読まれている人も多いかと思いますが、何度読んでも心に染みます。




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新入社員へのメッセージ




新入社員を迎える季節になってきた。年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず。

当行では、今年もまた300名ほどの新しい行員を迎える。


頭取になった当初は、入行式の訓示をいろいろと工夫していたが、

ある年、入行後のしばらくたっての研修会で、入行式の訓示について聞いてみると、

その中身など誰も覚えている者がいなかったのでがっかりしたものである。


最近は、一計を案じて一枚の紙に四つの言葉を書いて全員に配ることにしている。



一、「親思う心にまさる親心、けふの音づれ何ときくらん」、


  吉田松陰 辞世の句である。

  最近、感謝する気持ち、ありがとうと言う感謝の言葉が薄らいでいるように感じることが多い。

  また、卒業式で「仰げば尊し」はあまり歌われなくなったそうであるが、

  先生、両親、世間の多くの人々に、社会人になるまで育ててもらった感謝の気持ちを

  持ち続けてほしい。親心の大きさを思い、千世に対する感謝の気持ちを持ち続けてほしい。



一、「志あるところに道あり」、


  文字どおり、大きな志をもって仕事に取り組んでほしいという意味である。



一、「天網恢恢(かいかい)にして漏らさず」、


  この 老子 の言葉は、コンプライアンスが厳しく求められる今日、

  社会人としての自分を律していくのに大変的確な言葉である。



一、「一隅を照らす」、


  伝教大師 最澄 の言葉である。

  与えられた仕事をできるだけ早く習得して周囲から認められ、

  そのポジションで輝いてほしいという願いである。



この四つの言葉は「支店長心得」にも記しているが、

職場や社会の規律を短い言葉で表すことは大変有効である。




                       京都銀行頭取  柏原 康夫




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