今日は父の日ですね。

自分は親父に海鮮詰め合わせ送ったのよ。年齢的にも肉肉しいのはもう好きじゃないみたいだし。

で、長男から少し前になんか欲しいものある?と聞かれたときに、日本酒がいいなと思い、獺祭やら田酒やら考えたんだけど、ふと思い出す、今は亡き義父がよく浜千鳥を、飲んでたなぁと。

釜石の人でね、例の地震の前年に突然なくなったのよ。真夜中にいきなり倒れ

それっきり。釜石が本当に大好きな人だったので、あの地震で酷いことになった釜石を見なくて済んだのはひょっとしたらよかったのかもしれないけど。。。

元気な方で車で東北道ひた走ってよくこっちに来てたんだけど、そのときに必ず持参してたのが釜石の地酒 浜千鳥だったわけ。田舎に行ったときもやっぱり飲まされるのは浜千鳥だったのよね。

そんなことを思い出し、子供にリクエストしてみたのよ。

義父が日常的に飲んでた浜千鳥は一般的な浜千鳥でさ、いかにも日本酒らしい南部杜氏系の甘ったるい日本酒らしい味だったと記憶してるんだけど、今回長男がくれたのは純米大吟醸でね、香りも良いしフルーティで妙にべたべたもしないしほんと美味しくて、あっという間に一升の半分飲んじゃった。で、飲みつつこれを書いているものだから後で読んで頭抱えるような文になってなければいいんだけど。。。

結婚の挨拶に初めて釜石に行ったときもそういえば浜千鳥腐る程飲まされたよなぁ。考えてみるとあのときの義父の年齢を越えちゃった自分がいるわけで。。。

まあなんのオチもないんだけど、浜千鳥飲みつつただただ懐かしくなったってだけのお話でした。


ちなみにね、地震のあと10日後くらいだったかな、ようやく入れた釜石は、メインの国道は自衛隊が三陸支援の前線基地にすべくいち早く片付けていたけど、ちょっと離れるとペイントや旗で印がしてあってね、そこに死体があるんだけど掘り出す時間がないのよ。そして生活道路は流された家が塞いでたり、親戚の3階建ての家の屋上に船が乗っかってたりとほんとひどい有り様だったわ。テレビで絶対伝わらないものは臭い。死の臭いと津波のせいの生臭さは現地を経験した人でないとわからないだろうな。でもね、生き残った高齢者はそれからが地獄だったのよ。社会資源は破綻し、いわゆる関連死が当たり前にあったりね。。

あ〜、久しぶりに思い出した。。。思い出すとやっぱり今でも胃がおかしくなるな。。

浜千鳥からいろいろ思い出した父の日でした。。