最上級の前には、唯一のものを示す限定詞 the が付きます。しかし、この the が付かない場合があります。

 

例文

別の限定詞が付く場合

限定詞には、連続して使うことのできない組み合わせがあります。例えば、’my’ などの所有格とは組み合わせつ使うことができません。そのため、’the my best friend’ などとは言うことができません。

 

 Tom is the my best friend.

 Tom is my best friend.

 トムは私の一番の親友です

 

 

補語として使われる場合

最上級が動詞の補語として使われている場合(叙述用法)には the は付きません。この場合、名詞を後ろに伴いません。

It is best to go there early.

早くそこに行くのが一番よい

 

Staying home is safest.

家にいるのが一番安全だ

 

次の例は、名詞を伴っていませんが、これは ”oldest” の後の名詞 ”boy” が省略されているだけです。

Tom is the oldest.

トムは一番年長です

 

 

at 最上級(名詞)

at best, at worst など、at + 最上級(名詞)という慣用句があります。それぞれ、「良くても」、「最悪の場合」という意味です。これらの表現では、at (the) best のように、the は省略されることがあります。

 

ここでの、best, worst は名詞として使われ、最上級(形容詞)ではありませんが、纏めてここに記載しておきます。

We can get 3% discount at best.

良くても3%引きを得られるくらいだ

 

He could lose his job at worst.

最悪の場合、彼は仕事を失うだろう

 

It will take 10 minutes at most.

多くとも10分くらいでしょう