2つのうちどちらも~ない意味を持っている neither は、単数形として扱うのでしょうか、それとも、複数形として扱うのでしょうか。

 

neither が単数か複数かの解釈には、口語、文語、また、時代により揺らぎがあるようです。単複の扱いに関して基本とされている文例を取り上げています。

 

 

neither A nor B

“Neither A or B” で 「A も B でもない」という意味となります。これが主語となる場合には、動詞に近い B に一致させることが、基本的となります。

 

一方で、主語が単数の場合でも、複数で受けることもあります。次の文を例に取ると、”both dog and cat”を否定していると捉えることもできます。そのため、”dog and cat” という複数形が主語であると考え、動詞を複数形として受けることがあります。 

Neither dog nor cat is (are) not allowed in the house.

 この家では、犬も猫も飼うことができません

 

人称代名詞の場合でも基本は同じです。 次のような場合に、am を使う場合は、少なくなっているようです。

Neither you nor I are (am) crazy.

 あなたも私もどちらも、非常識ではない

 

 

neither A

“Neither A”で、「どちらの A も ~ でもない」という意味になります。A は名詞の単数形となり、それを受ける動詞も単数形として受けます。

Neither way is true.

 どちらの方法も正しくはない

 

Neither method works well.

 どちらの方法もうまく行かない

 

 

neither of A

“Neither of A”で、「どちらの A も~でない」という意味になります。A は名詞の複数となり、それを受ける動詞は単数形として受けます。

Neither of the days is available.

 どちらの日も都合が悪いです

 

Neither of the men is guilty

 どちらかの男も有罪ではない