National Museum of the United States Air Force : Dayton, OH USA
冠詞は日本語にはない概念なので感覚でわかりにくいところがあります。基本的な考え方はありますが、慣用的に決まった使い方をする場合もあります。
ここでは、楽器を演奏するときに付く冠詞について纏めてみました。
「楽器を演奏する」スキルについて、一般的な話をする場合には、慣用的に楽器の前に定冠詞の the をつけます。
▸ I play the piano.
私はピアノを弾きます
▸ I started learning to play the piano in elementary school.
ピアノを弾くのを小学校から習い始めました
楽器以外のスキルについて述べる時には、the は使いません。
▸ I want to learn to play the guitar.
ギターの弾き方を習いたい
▸ I want to learn to drive a car.
車の運転の仕方を習いたい
この例文で。もし、”drive the car” と言うと、その特定の車の運転方法と捉えられるかもしれません。
「楽器を演奏する」ときに、1台、もしくは、ある一種類の楽器を強調したい場合には、不定冠詞をつけます。
▸ I've never seen a monkey play a trumpet.
私は猿がトランペットを吹くのを見たことがありません
▸ I want to play a violin made by Antonio Stradivari.
アントニオ・ストラディバリの作ったバイオリンを引いてみたい
特にアメリカでは play piano と、the を省略する傾向にあります。無冠詞の場合は、日常的に楽器を弾いている感じが出ます。これは、楽器という道具を弾いているというより、演奏しているということに主眼が置かれているからだと言われています。
▸ I played guitar at school yesterday.
昨日、学校でギターを弾きました
最後に皆さん(私も)を混乱させるかもしれませんが、The Beatles のこんな動画を見つけました。the をつけたり、a をつけたり、何もつけなかったり。
I’m Ringo, and I play the drums.
I’m Paul, and I play the Base.
I’m George, and I play a guitar.
I’m John, and I too play guitar, sometimes I play the fool.
写真について
国立アメリカ空軍博物館。世界で最も古く大きな空軍博物館です。歴史的な機体から最新鋭の機体まで、350機もの飛行機を展示しています。広大な敷地内に室内だけでなく、屋外にも飛行機が展示されています。
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