can は、主に「~できる」という意味で使われる助動詞です。この can の別の言い回しとして、be able to があります。’Able’ は、能力、技術、もしくは、何かをする方法を持っているという形容詞で、be able to は助動詞ではありません。
can と be able to は、ほぼ同じ意味で使われますが、can は口語で多く使われ、be able to はよりformal な文章表現に用いられることが多い傾向にあります。
しかし、can と be able to は、完全に互換して使えるわけではなく、be able to でしか使えない場合がいくつかあります。
can は、現在 (can) と過去 (could)の時制しか表現できません。他の時制や表現(完了形、未来形、不定詞、動名詞)を表現したい場合には、他の助動詞と組み合わせたり、ing と形を変えたりする必要があります。このような場合には、can ではなく、be able to を使います。
他の助動詞 (must, may will ...) と組み合わせて使う場合
助動詞を2つ並べて使うことはできません。そのため、can の代わりに be able to を使います。
▸ He might be able to play golf.
彼はゴルフをできるかもしれない
▸ Becky will be able to solve the problem.
ベッキーはこの問題を解決できるでしょう
完了形と組み合わせて使う場合
完了形と組み合わせて、過去のある時点から「出来ていた」ことを表すためには、be able to を使います。完了形 have の後ろに 助動詞を使うことはできません。
フランス語をはなせたことがない
▸ Huckleberry has been able to read the bible at the age of three.
ハックルベリーは、3歳のときには聖書を読むことができた
不定詞と組み合わせる場合
不定詞の後ろは、助動詞でなく動詞を持ってくる必要があります。そのため、この場合には、be able to を使います。
▸ I used to be able to play the piano.
以前はピアノを引けました
▸ Becky needs to be able to climb the ladder.
ベッキーはその梯子を登ることができる必要がある
動名詞として使う場合
助動詞 can は、動名詞になることができません。そのため、be able to の be を 動名詞 being にして使います。
▸ I hate not being able to do what I want.
私が思っていることができないのはいやです
▸ The company is proud of being able to think different.
その会社は、違う考えができるということを、誇りに思っている