青い海:慶良間・沖縄
日本語で”~条約”は、英語では、"~ Convention" だったり、"~ Treaty" であったりして、その条約によって使われる名称が違います。これらは慣習的に使い分けられることが多く、明確な使い分けの定義はありません。
意味合いが重複している部分が多く、多くの場合、互換性のあるもととして捉えられています。その一方で、若干のニュアンスの違いがあり、名称によってその法的性質が類推できることもあります。
- 当事者達が集まり(convene)、特定の問題に関して話し合うことにより合意形成されたルール
- この条約に批准することで、条約に加盟する
▸ Ramsar Convention
ラムサール条約
▸ Convention Relating to the Status of Refugees
難民の地位に関する条約
- 特定の問題に関しての国家間での取り決め
- 当事者がこの条約に直接署名することで効力が発行される
▸Treaty of Versailles
ヴェルサイユ条約
▸Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons
核兵器の不拡散に関する条約
- 既存条約の条約を補完する補助的な性格の条約に用いられることが多い
▸ Kyoto Protocol
京都議定書:気候変動枠組条約(Convention)に関する議定書
▸ Cartagena Protocol on Biosafety
カルタヘナ議定書:生物の多様性に関する条約(Convention)に関する議定書
- Treatyと同義で、多くの場合互換性のある言葉として使用される
- 一方でPactという言葉はただ単なる(友達、組織間の)合意事項という意味合いがある。それに対して、Treatyは署名された法的に拘束された契約を言う。
▸ Tripartite Pact
日独伊 三国同盟
▸ Japanese–Soviet Non-aggression Pact
日ソ不可侵条約
- Covenant は、意味合いとしては契約と同義語となります
- 補足的な約束事(規約)で、実行すること(もしくは、実行しないこと)を宣誓することを意味することがあります。
- Covenant という言葉は、古くは ”Ark of the Covenant(契約の箱)” のように、守られるべき神との約束ごととして使われています。
▸ International Covenant on Civil or Political Right
市民的及び政治的権利に関する国際規約
▸ International Covenant on Economic, Social and Cultural Rights
経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約
写真について
沖縄・慶良間諸島でのダイビング。沖縄ブルーの海底から水面を見上げると、太陽の光が注ぐ透明感のある世界が広がっていました。
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