虎珀のブログ

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 日曜の夜、BSで三谷幸喜氏脚本のタイトルの舞台が放送されていたので観てみました。

コナンドイル原作のあの名探偵、シャーロック・ホームズですが、

ここに登場するホームズはまだ無名の人物。

ロンドンでワトソンと出会い、ルームシェアを始めてから

最初の事件「緋色の研究」で探偵として世に出る前の数か月間。

その間のある日の一日、という若い頃のお話です。

 

キャストは

シャーロック・ホームズ 柿澤勇人 
ワトスン博士 佐藤二朗 
ヴァイオレット・ファーランド 広瀬アリス 
ミセス・ワトスン 八木亜希子 
マイクロフト・ホームズ 横田栄司 
ハドスン夫人 はいだしょうこ 
レストレイド警部 迫田孝也 
 

 舞台なので登場人物はこの7人だけ。

場所もホームズたちの部屋の一室だけで物語が進んでいきます。

音楽も荻野清子さんのピアノ演奏のみ。とてもシンプルです。

 

 ホームズは頭はいいが変わり者、というのは原作通りですが、

このホームズはそれを輪をかけて振る舞いが何かと子供っぽい。 

序盤ではしっかり者のお兄さんにやり込められてしまいます。

 そしてワトソンは、実はこの当時もう結婚していて、

それが八木亜希子さん演じるミセス・ワトスン。

同業者の医者ですが二人の関係は既に破綻しています。

 

 印象に残ったのが迫田孝也さん演じるレストレイド警部。

お笑い担当のボケ役でなかなか面白い人物です。

物語の途中で、全員で「ランタン」というカードのゲームをする場面があります。

一人一枚ずつ配られたカードを見ないまま額にかざして、本人以外の全員がそのカードを見られるようにする。

周りの反応や質問によって自分のカードを推理し

ポーカーのカードの順位で勝ち負けをつける、というものですが、

 ホームズが着々と推理を進めていくのに対し、

このレストレイド警部は推理どころかルールそのものが理解できていません。

いきなり自分のカードを見てやり直しになってしまったり、質問コーナーで

「どっちが勝っている?」と訊かれて、本当のことを答える必要もないのにも関わらず

散々困りまくった挙句

「う~ん??? ・・いや・・すみません・・ わかりません・・タラー」だったり。

しまいには「君はこのゲームに向いてない!」とまで言われてしまう始末。

いや、なかなかいいキャラです。

 

 2019年のこの作品は、購読している新聞の三谷氏のコラムで知っていました。

特に期待していませんでしたが、今回テレビ放送されることを知り、観てみました。

 

実は自分は、舞台は子供の頃に学校から行った以外、個人的に観に行ったことはありません。

三谷氏の作品では

「笑いの大学」「巌流島」「君のために」「バイマイセルフ」

だけはテレビで放送で見ただけです。

 

 どの作品も面白かったですが、自分的に一番観たかったのが「江戸は燃えているか」です。

幕末、大政奉還を前に勝海舟と西郷隆盛が江戸城の無血開城を廻る話し合いをするのですが、

短気で怒りっぽい勝海舟では話し合いが決裂し、江戸が火の海になると懸念した勝の家臣たちが

勝も西郷もお互いの顔を知らないのをいいことに、何と勝本人になり代わって別人が西郷と会談をする。その間本物の勝海舟にはこれまた偽物の西郷を立てて話し合いをさせる。

何と同日同時刻に別々の場所で同時に会談が・・というような内容だったと思います。

 

 確かコラムの中で当時4歳くらいだった息子さんも劇場で観覧されていたことも書かれていたと思います。

これだけは本当に劇場に観に行きたかったのですが、さすがに平日に東京まで行くのは無理で断念しました。

 

 そういう訳で、いつもテレビ頼みで舞台のチケットの売り上げにも全く貢献せず申し訳ないですが、この作品も録画したものがあればできればテレビで放送してくれると嬉しいです。

 

今回は以上です。