⑥5年もかけて実らなかった理由
いつも後ろ姿しか見てなかった気がする。
横に並んで歩いたことなんてあったかな。
背の高い彼がサンダルを引きづって歩く、
タバコを吸いながらだるそうに歩く。
いつも後ろ姿だった。
横に並んで歩く勇気なかった。
あたしなんかあたしなんか。
昼間に会って、ランチしたり買い物したりって
デートっていうの、一度もない。
そんなこと恥ずかしくて恥ずかしくて。
好き過ぎて望んでもなかった。
彼女にしてと
何度お願いしたかわからないけど
ホントに彼女になったとこ
想像できてたわけではない。
ただ夜に少しでも会えるだけで幸せだった。