ジョセフィーヌの愛した皇帝の石
そのサファイアの名前は、持ち主を世界の征服者にするという伝説からつけられたもので「皇帝の石」と呼ばれています。
ナポレオン一世の愛妃・ジョセフィーヌが初めてそれを目にしたのは、1804年、アーヘンに聖水を求めて赴いた時のこと。それはわずか三カ月前に夫ナポレオンが人民投票で皇帝となり戴冠式をおこなったばかりの8月でした。
ちょうど、このアーヘンの都に宮廷礼拝堂をカール大帝(シャルルマーニュ大帝)が建設して千年目にあたるというので、ここ数年はカール大帝の偉業を讃えるムードに沸き立っていました。ジョセフィーヌが、大聖堂にやってきたのはそんな時でした。
このアーヘンはカロリング朝を打ち立てたピピン王の息子・カール大帝の都として知られ、大帝が父の意思に従って西ローマ帝国を再建。ギリシャ、ローマ文化、キリスト教文化、ゲルマン文化を一つにして現在のヨーロッパのもととなる大帝国を形成しました。特に大聖堂は、宮廷礼拝堂として七年の歳月を要して建設したものだけに、その中には歴史的な聖遺物が多く残り、信仰者の拠り所となっていました。
数ある聖遺物の中でも、カール大帝の守護石とされていたサファイアは、「持つものを必ず皇帝にする」というもので秘宝中の秘宝でした。
その日、ジョセフィーヌの参拝に敬意を表して大聖堂の職員たちが、この秘宝のサファイアを彼女に特別に見せる事にしました。うやうやしく押し出された、そのサファイアを見るなりジョセフィーヌは何を勘違いしたのか、「これで結構よ!」と、頷きました。
慌てたのは寺院側です。と、いうのもナポレオンがドイツを征服した際、寺院側はナポレオンに聖遺物の中から何かを献上する約束になっていたからです。しかし、まさかジョセフィーヌ妃がやって来て、事もあろうに見せるだけのつもりだった寺院の秘法を所望するとは思っても見なかったのです。
結局はナポレオンの命令に従ってジョセフィーヌの望むものを与えなければならず、このサファイアは彼女のてに渡ってしまいました。
次回につづく
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