2月の誕生石「アメシスト」
◎宝石ことば 誠実 心の平和 (フランス=真実)
◎宝石のメッセージ 何事もご用心 人生の悪酔いを排除
誕生石は国や民族によってさまざまですが、大別すると主なものは十二系統あるといわれています。その中で、たった一つ、どの系統にも共通している宝石があります。それが2月のアメシストです。
誕生石の基になったとされる新約聖書で、聖都エルサレムの城壁の土台の宝石中、アメシストは12番目に飾られており(古代には3月から1年が始まっていたので)2月の誕生石に選定されたものと思われます。
1世紀に著されたプリニウスの『博物誌』には、紫の石を「ヴィーナスの瞼」と呼んでいたことが記されています。また、アメシストはギリシャ語で「酒に酔わない」という意味があることから、酔いを防ぐ力があると魔術師たちが主張していることも述べられています。
というのも古代ギリシャやローマでは、宴の時に植物の冠(特に香りのよい花など)を頭にかぶるのを習慣としていましたが、それは「酒に酔わない」おまじないでもあったのです。いい香りは酒の臭いを消す効果もあったはずです。その植物の冠と同時に指輪に嵌めていたのがアメシストでした。
厳密にいえば酒に悪酔いしない効果は薬草の冠なのか、アメシストなのか疑わしいということになります。そんなことから、アメシストというのは本来、薬草の名前だったのではという説もあります。
ともあれ「酒に酔わない」は、当然のようにギリシャ・ローマ神話の酒神バッカス(ディオニソス)に結びついていきました。
キリスト教世界では、この「酔わない」という意味を、人生の人生の悪酔いを避けたい聖職者と結びつけ、アメシストとの関わりを一段と強め「司教の石」として高僧の指輪などに嵌める様になりました。宝石言葉の「誠実、心の平和」が、こうしたモチーフを背景としているのはいうまでもありません。
ちよっと贅沢、ちよっとオシャレな宝飾文化のメッセンジャーをめざして・・・