2024年4月～バス運転者の改善基準告示が改正されます
自動車運転者の長時間労働を防ぐことは、労働者自身の健康確保のみならず、国民の安全確保の観点からも重要であることから、バス等の自動車運転者について、労働時間等の労働条件の向上を図るため拘束時間の上限、休息期間について基準等が設けられています。
お客様、旅行業者様におかれましては、旅行プランをお立てになる際、当該改善基準告示を踏まえた内容としていただきますようお願い申し上げます。
① 1日の拘束時間が短くなります
1日の拘束時間が基本13時間以内となります。上限15時間、14時間超は週3回までが目安となります。拘束時間とは乗務員の出勤時刻から退勤時刻までのことを指します。お客様の乗車時間だけではなく回送時間、出庫準備時間、入庫後の清掃等の時間までも含みますので注意が必要です。
例年お受けできた行程もお受けできない場合が発生することが想定されます。
② 1日の休息時間が9時間を下回ってはいけません
休息期間は継続11時間以上を確保することを基本とし、最低でも9時間の確保が必要となります。
休息期間とは乗務員の退勤時間から翌日の出勤時間までの間を指します。
夜遅くまで乗務した翌朝の出勤時間などに注意が必要となり、宿泊を伴う場合、翌朝の出発時間を遅めに設定していただく必要があります。
③ 運転時間は2日平均1日 9時間以内
出庫からお客様のお迎え地点までの走行時間、降車いただいてから入庫するまでの走行時間も運転時間に含みます。運転時間とは1日の運転時間の合計です。この時間が2日を平均して9時間を超えて運転することはできません。
④ 連続運転時間は4時間以内
（運転の中断は1回連続10分以上、合計30分以上）
連続運転時間は4時間までとなっておりその後連続30分以上の休憩が必須です。運転開始後、4時間以内または4時間経過後に30分以上の休憩時間などを確保することにより運転を中断しなければなりません。ただし、運転開始後4時間以内に運転を中断し分割して休憩をとる場合は、少なくとも1回につき10分以上必要です。1回10分に満たない休憩時間は休憩とは認められませんのでご注意ください。弊社では1時間30分～2時間走行毎に15分の休憩を取るように指導していますのでご理解とご協力をお願い致します。
