太陽と北極星の導き | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

本ブログは悟りや覚醒、引き寄せの法則、更に霊能力など、あらゆる分野を扱ってきた。
しかし、未だに手付かずだったジャンルがある。

占術・および開運法だ。

私は願望達成や幸福な人生において、「運気」 がもたらす影響が非常に大きいことを実感している。
自力でどれだけ頑張っても、運気の流れに逆らっている時は、思うような結果が出ない。

そこで本ブログでは今後、運気に関する話題も取り扱いたいと思う。
私は九星気学を実践しているため、その話題が中心になるだろう。


九星気学の開運法のメインとなるのは、「吉方位取り」 である。
吉方位に旅行するとか、引っ越しするなどして、運を開くわけである。

方位取りにはいろんな方法があるが、いずれも方位を正確に特定することが大切である。
東西南北を正しく観なかったら、方位そのものが狂ってしまう。

地図に方位線を引く上で、北の方角の定め方が重要になるが、それには真北説と磁北説がある。

私を最初に鑑定してくださった先生は真北説だったため、私も真北で方位をみている。
あちこち方位 という便利なサイトがあるが、「偏角を考慮」 のチェックは外している。

気学は陰陽五行論をベースにし、他の理論も取り入れ、体系化された。
いずれも地磁気とは関係ない。
これらの理論が成立した時代に、人々は磁石を使った方位特定はしていなかったのだ。

陽宅風水では羅盤・方位磁石を使う先生が多いが、これも最初から存在したわけではない。
先ども言ったように、大昔は北極星や太陽を通じて方位を確認していたのである。

宇宙や地球のありのままの姿……
自然界を総合的に観察していたわけだ。

気学でもその時代に生まれた理論が使われている。
五行論の木火土金水 (もっかどごんすい…と覚えると良いだろう) は磁力とは無関係である。

ただし、磁北説にもそれなりに根拠はあるし、採用している先生も多い。
多くの先生が、日々研究している。
故に、これから気学を始める人は、ピンときた方を選べば良いと思う。

だが、私がいろいろ観てきた限りでは、磁北説には幾つかの疑問を感じる。
方位磁石が示している方位が磁極だと信じてる先生が多いのだ。

真実は、
「方位磁石では磁極は分からない」

何故かこの一番重要なことを知らない先生が多いのである。
磁北説で鑑定しているのに、正確な磁北を取っていなかった…。

磁北説をこれから採用する人は 「現時点の磁極」 を慎重に確認した方がいいと思う。
方位サイト の 「偏角を考慮」 はまったく参考にならない。

磁極は常に変動する。
故に、磁北説で鑑定する人は磁極の最新情報をチェックする必要がある。
現代科学の技術を借りる必要があるわけだ。

だが、気学理論は太古の自然観がベースである。
自然界は数多い要素 (エレメント) によって構成され、運行している。

磁北説は、その中から 「地磁気」 という、わずか一つの要素のみをピックアップして方位を決めてしまっている。
私はそこに不自然なものを感じるのだ。


さて、方位を割り出すには地図も必要である。
真北説の先生は、メルカトル図法を使う人が多い。
磁北説の先生は正距方位図法 (または球面三角法) を使う人が多いようだ。

正距方位図法は、「地球は丸い」 という事実に基づいている。

だが、気学のベースとなる理論と思想は必ずしも科学的真理と一致していない。
それが重要だと思う。

本来の気学では古代中国の方法が軸である。
太陽の動きや北極星の位置というわけだ。
(自然界と人間の関係では陰陽五行論がベースになっている)

古代中国の数学書である 「周髀算経」 には、方位の根拠が詳しく説明されている。
天体の運行状態をベースに、東西南北の方位、四季、二十四節気、太陽年の期間を定めたのである。

「東は春分と秋分における日の出の方向」
「北は北極星」
ということだ。
メルカトル図法が示している東の方角こそ、最も太陽の運行に近いので、私はそれを採用している。


古代中国での方位の取り方は、科学以前の要素が軸になっている。 すなわち思想と哲学である。
それを蔑ろにするなら、気学や風水の土台そのものが崩れてしまう。
結果的に陰陽五行論をも軽視したことになる。

私は科学的な正当性よりも、大本の理論や思想を優先するのが気学本来の在り方だと思っている。

東洋医学の一分野である鍼灸や指圧療法は陰陽五行論がベースだが、科学ではその根拠が実証されていない。
でも、効果があることは分かっているわけだ。

気学は東洋思想の理論と思想がベースだから、科学的な真理は絶対条件ではない。
(科学を否定するわけではない)


ちなみに九星気学では、東西南北を30度づつとる。
北東・南東・南西・西北はそれぞれ60度である。

風水では八方を同等に区分する。
45度づつ…ということだ。(もっと細かく分ける流派もある)

陽宅風水では羅盤を用いて、非常に細かく方位を特定する。


エンライトが2015年12月16日にリリースした記事を復元させていただきました。(上原美雨)