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経営コンサルタントから、社長様への
 “元気、陽気、そして勇気!” のメッセージ
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 9月には「消費税増税の決定」と「五輪開催地の決定」が行われます。


 消費税増税には、実施も、先送りも、いずれにしても
 経営環境へのリスクがありそうです。

 経営者の方々は、忘れずにリスク対応を進めてください。


 そして、五輪が東京に招致されたなら、


  「五輪招致決定 ⇒ 公共投資拡大 ⇒ 消費税増税のリスク緩和 
  ⇒ 消費税増税 ⇒ 財政再建と景気拡大の同時実現」が


 期待できそうなので、私は、招致実現を強く願っております。

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1.9月に注目する「消費税増税の決定」と「五輪開催地の決定」



9月には、私が注目している二つのイベントが予想されています。


その二つとは、
「消費税増税の可否の決定」と
「2020年オリンピック・パラリンピックの開催地の決定」です。


消費税増税については、皆様よくご存じのように、
来年4月に現行の5%から8%に引き上げるか否かを近々
に安倍首相が判断するとのことで、甘利経済産業大臣その時期を、
「消費税率引き上げの最終判断はAPEC前に」(8月26日)と述べています。


APECは、2013年10月7日(月)~8日(火)に
バリで首脳会議が予定されていますので、
最終判断は9月末に行われるのではないでしょうか。


この、消費税増税に向けては、先週、「消費税増税集中点検会合」において、
首相の最終判断に資する為の賛否の聴取が行われました。 
この会合では、予定通り来年4月に税率を8%に引き上げることへの
賛成・容認意見が7割以上に上ったようですが、
私たちはどのように考えて対処をしたらよろしいのでしょうか。



2.消費税増税議論の行く末は、いずれにしてもリスク



マスコミにも取り上げられているように、


賛成派は、
「増税は世界公約になっている。公約通り、消費税を上げなければ、
日本の財政再建に対する金融マーケットの信任を失い、国債が売られ、

経済が不安定になる」等の主張であり、


慎重派は
「増税をすれば消費にマイナスを与え、デフレ脱却が腰折れする。」との
主張であります。


つまり、両者の意見を総合すると、


 賛成派→金融マーケットの信任は得られるが、
      消費税増税による景気減速のリスクがある、


 慎重派→デフレ脱却は進むが、
      金融マーケットの信任を失うリスクがある、


ということで、結局、賛否は、
「消費税増税でのダメージと、金融市場の信認を失うダメージ」との
天秤を量ることになります。


ということは、増税の実施の可否にかかわらず、
「景気には何らかのダメージがある」ということだけは確かなようです。


消費税増税の場合のダメージは、「消費や投資の落ち込み」です。

慎重派の指摘するダメージの事例は、以下の通り。


「我が国で1997年4月に消費税率を5%に上げた際には、
実質GDP成長率(=実質経済成長率:年率換算)が
1~3月のプラス3・0%から4~6月はマイナス3・7%に落ちた。」

(8月21日付け産経新聞)という過去の経緯を主張しています。


<実質GDP成長率:%>


 年    1996年  97年   98年   99年  00年
--------------------------------------------------------------------
 日本    2.6   1.6  -2.0  -0.2  2.26
--------------------------------------------------------------------


確かに年単位で見ても1997年~99年まで、
景気後退期が続いています。


もっとも、1997年11月には山一證券が破たんするなど、
当時は金融危機が表面化し、消費税増税だけが経済成長率を
押し下げた要因かどうかはわからないことは申し添えておきます。


さらに、我が国の事例に加え、嘉悦大学の高橋洋一氏によれば、


 「イギリスでは、財政赤字の拡大は国家の信用不安に
 つながるとの危機感から、
 財政再建のために、リーマン・ショック後の2011年1月、
 消費税率を17.5%から20%へ引き上げ増税したが、
 かえって景気が低迷している。」(筆者要約)と指摘しています。


実際に、イギリスを含む主要各国の実質GDP成長率(年率%)は、
以下の通りとなっております。



<実質GDP成長率:%>


  年   2010年  11年  12年  13年  14年
-----------------------------------------------------------------------
 イギリス  1.8   1.0   0.3   0.9  1.5
-----------------------------------------------------------------------
 アメリカ  2.4   1.8   2.2   1.7   2.7
-----------------------------------------------------------------------
 ドイツ   4.0    3.1   0.9   0.3   1.3
-----------------------------------------------------------------------
 日本    4.5   -0.6  1.9   2.0   1.2
-----------------------------------------------------------------------


(*)2013年と2014年は見通し(以上、IMF2013年7月による)


イギリスでも消費税増税だけが原因かどうかわかりませんが、
2011~12年にかけて、経済成長率を2010年比△1.5ポイント
引き下げています。


これら数字を、我が国の2014年4月の消費増税に当てはめることの
妥当性の確かさはわかりませんが、
もしも、1997年の我が国の先例や2011年のイギリスの例と同じように
押し下げ効果があるとすれば、
我が国の経済成長率が相当に低くなってしまい、
アベノミクスの効果で浮揚した今年の状況より景気が後退する可能性は、
否めないと思います。


一方、金融市場の信認を失うダメージは、
「財政再建の遅れへの懸念で、長期金利の上昇と、急速な円安」
ということですが、

どこまで長期金利が上がるのか、どこまで円安になるのか、
具体的な数字を挙げて説明した主張は、
現時点では入手できませんでした。


つまり、賛成派は、増税をしない場合のリスクを数字では
把握していない様子です。


さらに、これら賛否を別な観点から見れば、

「消費税増税時の景気減速対応に用意できる
 公共投資の増大など景気向上策」と、
「消費税据え置き時に金融市場の信認を確保する可能性」との

天秤でもあります。


景気向上策がさらに実施できるのであれば増税も可、
IMFをはじめとした金融市場関係者の理解を得ることができるのならば
増税先送りも可ということでしょうが、
今のところ、いずれの補完策も、
マスコミには浮上してきていないのが現状です。



3.経営者の方々は、リスク対応を忘れずに進めてください



とすれば、いずれにしても
「来年4月以降、経済環境、経営環境はマイナスに動くことは必至」
ということを前提に、
両方向のリスクに対して企業経営を進めてゆくことが必要かと思われます。


企業経営の要点は、
来年4月以降の「消費と投資の減速」、「円安」、「金利上昇」への
対応となりそうです。


まずは、


 ①売上減少に備えて、さらに筋肉質の経営体を作る


 ②内部留保を厚めにし、投資は慎重に


 ③高級路線は来年3月までとし、それ以降、
  国内市場では価格戦略は欲張らない


 ④その次の景気拡大期に向けた人材育成や商品開発などに手を付ける


 ⑤輸入関連業種は、為替予約など


 ⑥金利は固定に


という項目が浮かび上がります。


消費税増税が予定通り実施となった場合には、
 ①~④を、


見送りとなった場合には
 ⑤、⑥を中心に、


適切な事項を選択検討されたらいかがでしょうか。


なお、政府が進めている規制緩和など、
市場拡大が見込まれる分野では、この限りではないと思われますので、
個別に判断する必要もありそうです。



4.そして、オリンピック・パラリンピックの東京招致を願う


さて、この9月7日に、
アルゼンチンのブエノスアイレスで開催される第125次IOC総会で、
2020年オリンピック・パラリンピック競技大会開催都市が、
イスタンブール、東京、マドリードの3都市から決定されます。


この会議では、まず立候補都市によるプレゼンテーションが行われ、
評価委員会による最終評価演説を経た後、
IOC委員による投票が行われるようであります。

私は、是非、東京に決定してほしいと思っています。


東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会では、
オリンピック・パラリンピック開催に伴う経済波及効果試算を、
今年6月8日に発表しており、


来年2013年から開催年に当たる2020年までを対象に、
大会関係施設への投資や観戦客の消費などを合わせた
経済波及効果(生産誘発額)は、


 東京都で1兆6700億円、
 そのほかの地域で1兆2900億円、
 全国で計2兆9700億円となり、


雇用面の波及効果はおよそ15万人分の所得に相当する
およそ7500億円と試算しています。


つまり、2013~20年までの8年間で約3兆円の
経済効果を見込むわけです。


オリンピック・パラリンピックの招致が決定すれば、
先の消費税増税問題とは異なり、
この8年間を見ればプラスの効果があるわけですから、
私は、この観点からも、
ぜひ招致が成功することを祈っております。


なお、マスコミによれば、
オリンピック・パラリンピック招致がきまれば、
安倍首相も消費税増税を決断しやすくなるのではないかとの
憶測記事も書かれだしました。


 「五輪招致決定 
  ⇒ 公共投資拡大 
  ⇒ 消費税増税のリスク緩和 
  ⇒ 消費税増税 
  ⇒ 財政再建と景気拡大の同時実現」


となれば、万々歳です。


是非、このような好循環を実現してほしいと、願っております。




㈱二十一世紀総合研究所は、皆様の企業の元気・勇気・長期繁栄の経営を、
積極的に支援をさせていただく用意があります。
スタッフ一同、頑張って働かせていただきます。
今まで学ばせていただいたことを、しっかり、
皆様に還元させていただきます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。

(公財)日本生産性本部認定経営コンサルタント/技術士
高橋秀樹



★今日の一言 「消費税増税議論とは別に、経営者は着実にリスク対応を」


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