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経営コンサルタントから、社長様への
 “元気、陽気、そして勇気!” のメッセージ
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1.世界文化遺産へ登録される富士山と縁の地名


こんにちは。経営コンサルタントの高橋秀樹です。


去る6月22日に、富士山は、ユネスコの世界遺産委員会によって、
世界文化遺産に登録されることが決定されました。


マスコミによれば、
日本最高峰の富士山は、山岳信仰の対象であり、
浮世絵など多くの芸術作品に描かれるなど、
芸術文化を育んだ山として高く評価されたとのことであります。


関係者の方のご尽力に敬服をし、心からお祝いを申し上げます。
おめでとうございます。


さて、この縁起の良い富士(ふじ)という名が冠されている「市区町村名」も多く、
なじみ深いものがあります。


地元の静岡県では、

ずばり“富士市”や焼きそばで有名な“富士宮市”、


山梨県では観光拠点の“富士吉田市”、


河口湖を擁する“富士河口湖町”、


甲府盆地から流れ出る富士川に沿った“富士川町”があります。


他の県では、埼玉県に“富士見市”、“ふじみ野市”、


長野県の諏訪地方に“富士見町”という地名があります。


また、町丁目名では、東京都千代田区富士見をはじめ、
広範囲にさらに多くの場所で“富士見”と冠の付いた地名を
見ることができるようです。



2.埼玉県ふじみ野市での痛ましいプール事故


さて、その埼玉県「ふじみ野市」では、
2006年に7歳の女のお子さんが流水プールの吸水口から
吸い込まれ死亡したという残念な事故が起きており、
痛ましい出来事として、私の記憶に残っています。


吸水口には約60センチ四方の格子状のアルミ製のふた2枚が
取り付けられていましたが、うち1枚がはずれていたようです。


遊泳中の子供から「(吸水口の)ふたのうち1枚が外れている」と
監視員に届け出があったものの、
事業者は、監視員を吸水口のそばに立たせて口頭で注意を呼びかけながら
営業を続けていたようで、この女のお子さんは、
水に潜って泳いでいるうちにふたの外れた吸水口に近づいたとみられ、
監視員が見ている前で、頭から吸水口に吸い込まれたということのことです。


近くには、お母様もいたということで、
その心中は察するに余りあります。(2006年7月31日読売新聞他)


プールの管理体制は、事業者のふじみ野市が元請け会社に委託し、
元請け会社から再委託を受けた会社が管理し、
プールには事故当時、再委託先の管理会社の現場責任者と看護師、
監視員15人がいましたが、
監視員はほとんど高校生のアルバイトだったようです。


事故の原因は、裁判の判決などによると、


「市の元教育課長の被告らは、国の通知や県の指導要綱が
定めているにもかかわらず、2006年夏のプール開き前に
流水プールの吸水口を覆うふた(60センチ四方)の固定状況を確認せずに
一般開放し、管理委託した業者にも点検を指示しなかった。
その結果、同年7月31日、ボルトの代わりに針金で固定していた
流水プールの吸水口のふたが脱落。
○○ちゃんが吸水口に吸い込まれ、死亡した」、


「両被告は安易に『前例踏襲すればよい』『業者任せにすればよい』と、
ほぼ全面的にプールの維持管理を業者任せにし、
負うべき義務を怠った。職責の自覚を欠く、まったく無責任な態度だ」


(2008年5月28日読売新聞)と指摘されています。


ずさんな、または無責任な管理体制が
事故を引き起こしたとされているわけです。



3.管理の実態


本来このふたは、四隅をボルトで固定されることになっていましたが、
全部で6枚あるフタを一斉に付け直す作業のたびに、
元付いていたふたがわからなくなり、違うフタをつけるとボルトが合わず、
24か所のうち15か所が国の安全対策基準を逸脱して、
ボルトの代わりに“針金で固定”されることが常態化していたようです。


さらに、針金は、プールの水を消毒する塩素剤の影響で、
腐食が進み、時々ちぎれていたようでもありました。


一方、下請け会社の現場責任者は
吸水口を毎日点検する必要があったにもかかわらず、
プール開き前の清掃の際、1度吸水口のふたを外して付け直しただけで、
プール開き後は、毎日の営業開始前や、
1時間おきの休憩時間の際にもふたの固定状態などを点検しなかったと
いわれています。


もとより、現場責任者は委託契約約款によると、
プールに常駐しなければならないと規定されているにもかかわらず、
複数の現場責任者のうち何人かは営業中に度々、
プールを離れることがあり、数時間に及ぶこともあったようです。


さらに、針金でふたが留められている“異常”について
現場責任者から報告を受けた下請け会社社長は、
「適切な対応をするように」と現場責任者の社員に指示しただけで、
その後、確認はしなかったようです。


加えて、この元請け会社は、
事実上の丸投げで下請け会社に再委託をしており、かつ、
発注元である市の許可を得ない再委託だったようで、
元請けの受託契約違反との報道もありました。


また、この会社の社長は、救急救命などのマニュアルについて、
「ふたが外れるとは想定しておらず、外れた際のマニュアルはなかった」といい、
監視員のアルバイトをしている男子高校生らは
「マニュアルをもらったことがないし、
マニュアルがあるかどうかもわからない」ということで、
“ずさん”の極みのようにもうかがえます。


また、市は、この元請け会社から、
発注に必要な監視員が安全講習などを受講したことを証明する
「資格調査書」を受理せずに業務を発注しており、
その後も提出されていなかったと、手続きの手抜きも甚だしく、


市の担当職員は、プール営業期間中、プール開園日と閉園日、
そして8月半ばの計3回、プールサイドを1周し、
その後、事務室で現場責任者と30分ほど話して帰ったというように、
管理をしていたというには程遠い状況であったようです。


このように、発注元の市と市の担当職員、元請け会社の社長、
下請け会社の社長とその現場責任者と、
よくもここまで“ずさん”が重なったものと愕然する思いがします。



4.皆様の会社でも、「割れ窓理論」で、仕事の仕方の総点検を


経営者の皆様方では、「わが社では、こんなことは、あるわけがない」とか、
「思い当たる節もあるが、触れることは難しい」とか、
感想があろうかと思います。


当時のふじみ野市長は、事故発生直後、
「本当に大変なことを起こしてしまった。心からおわび申し上げたい」と
何度も頭を下げていらっしゃいましたが、
ここまでずさんな体質であったとは思っていなかったのではないか
とも思います。


このような事態は、日常の「異常ありません」の報告の陰に隠れており、
現場の慣れやいい加減さによる手抜きなどは、
事故が起きてトップは初めて知る、ということも多かろうと思います。


当たり前ですが、

事故が起きてからでは取り返しがつきません。


重大な事故を起こしたがために事業を断念した会社も多くあります。


事故になる前に、職場の総点検をしていただけたらと思います。


総点検のポイントは、「ずさんな仕事を見抜く」ことにあります。
そして、多くの“ずさん”の背景には「上司の黙認」があるようです。


「注意をすれば、うるさいと嫌がられるのでは」、


「しこりが残りそうだ」、


「叱って辞められたら困る」、


「逆切れされそうだ」、


「注意することが面倒くさいから見て見ぬふりをしよう」、


「前任者も、他の部署でもやっているから自分の所だけ波風を立てなくても
いいだろう」と “黙認” をします。


それが重なると、
「少しぐらい注意をしなくても、ルールを破っても大丈夫だ」と、
自分の職務をも全うしない、“ずさん”につながります。


これが、積もり積もってプールの事故が起きるわけです。


かつて、ニューヨークでは、街が荒れ、治安も大変に悪くなっていましたが、
当時のジュリアーニ市長が尽力をされて、治安を回復させました。

その時の市長のセオリーが「割れ窓理論」でした。


これは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した、
「建物の窓が壊れているのを放置すると、
誰も注意を払っていないという象徴になり、
やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方です。


ジュリアーニ市長は、

警察職員を増員して街頭パトロールを強化した他、
落書き、未成年者の喫煙、無賃乗車、万引き、花火、爆竹、騒音、違法駐車など
軽犯罪の徹底的な取り締まり、
歩行者やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化などを実施して
ニューヨークに治安と活気を取り戻しました。



さて、皆さんの会社では、
仕事の手抜き、ショートカット、丸投げ・無関心、ルール違反など
「割れ窓」はありませんか?


あれば、すぐに直しましょう。


くれぐれも「割れ窓」を「黙認」せず、
「放置しない」ようにしようではありませんか。


そうすれば、皆様の会社はさらにルールの守られる会社になり、
事故のリスクもより少なくなり、
品質も向上し、活気ある日本一の会社が実現できると思います。

頑張ってやりましょう!



㈱二十一世紀総合研究所は、皆様の企業の元気・勇気・長期繁栄の経営を、
積極的に支援をさせていただく用意があります。
スタッフ一同、頑張って働かせていただきます。
今まで学ばせていただいたことを、しっかり、皆様に還元させていただきます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。


(公財)日本生産性本部認定経営コンサルタント/技術士
高橋秀樹


★今日の一言 「“黙認をしない”で、日本一の会社に、3776(みななろう)!」」


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