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経営コンサルタントから、社長様への
 “元気、陽気、そして勇気!” のメッセージ
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経営コンサルタントの高橋秀樹です。


先週、「国際オリンピック委員会(IOC)理事会が、2020年夏季五輪の
中核競技からレスリングを除外」と大きな見出しが紙面を踊りました。


2020年夏季五輪は、我が国が東京での開催を招致している大会です。


そして、レスリングは、
ロンドンオリンピックで4つの金メダルを取った
得意競技であり、今後の活躍が期待される競技であります。


日本レスリング協会は「寝耳に水」、
吉田沙保里選手も「悪い夢なら覚めてほしい」と非常に困惑した様子のようです。


少し長くなりますが、その経緯とポイントを、
私なりに理解をしてまとめてみました。


そもそも、五輪競技は、
第一回の1896年ギリシャ五輪では、


 ①陸上競技、
 ②競泳競技、
 ③体操(含むウエイトリフティング)、
 ④レスリング(グレコローマンスタイル)、
 ⑤フェンシング、
 ⑥射撃、
 ⑦自転車、
 ⑧テニス、


の8競技であったのが、その後増え続け、
2000年のシドニー五輪(夏季大会)では28競技に達したことから
“五輪の肥大化”が問題視されました。


そこで、2007年7月のIOC(国際オリンピック委員会)総会で、
オリンピック憲章を改定し、次のような措置を取ることを定めました。
(以下、夏季大会を中心にお話を進めさせていただきます。)


 ①五輪大会で行われる競技は、“スポーツコア”(マスコミでは中核競技と表現)と
  “追加競技”で構成される。


 ②総会は、IOC理事会の提案に基づき、“スポーツコア”として、
  (後掲する28の競技から)、少なくとも25の競技を選択する。


 ③総会は、IOC理事会の提案に基づき、
  追加競技を一つ、もしくは複数選択することができる。


 ④総会で選択された追加競技の数は、スポーツコアを含めて28を超えない。


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<スポーツコアが選ばれる範囲の28競技 =夏季大会=>


 1.陸上競技  2.ボート  3.バドミントン
 4.野球  5.バスケットボール  6.ボクシング
 7.カヌー  8.自転車  9.馬術
 10.フェンシング 11.サッカー 12.体操
 13.ウエイトリフティング 14.ハンドボール 15.ホッケー
 16.柔道  17.レスリング  18.水泳
 19.近代五種  20.ソフトボール 21.テコンドー
 22.テニス    23.卓球      24.射撃
 25.アーチェリー  26.トライアスロン 27.セーリング
 28.バレーボール


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つまり、IOCは、競技の増加を懸念して、
数はシドニー五輪規模の28を上限とし、

かつ、
競技のすべてが固定化しないように、入れ替えを行うこととし、
28競技から選ばれた25以上の競技と、
(28競技の内外を問わず)それ以外の1~3の競技で構成する、
としたわけであります。


これに則り、2012年のロンドン五輪では、
上記の28競技から、4.野球と20.ソフトボールを除いた
26競技を“スポーツコア”と定め、(“追加競技”なしで)開催しました。


さらに、IOCは、以後2026年までの“スポーツコア”は
ロンドン五輪と同じ競技と決定したようです。


つまり、ロンドン五輪実施の26競技はシード権を与えられたようなものでした。


そして、2016年のリオテジャネイロ五輪では、
ロンドン大会と同じ競技の“スポーツコア”に、
七人制ラグビーとゴルフを“追加競技”とした、
28競技で構成されることになりました。


ところが、その後、2020年の五輪は、“スポーツコア”を
ロンドン五輪より1つ減らして25の数とすることにしたようです。


新規採用競技の枠を1つ増やそうとしているわけです。


今回の騒動には、2020年五輪の“スポーツコア”の椅子について、


 ①26競技の中から、第一回ギリシャ大会から採用され、
  ギリシャ、ローマの組み合わせから名付けられた
  グレコローマンという名に表されるように由緒正しき伝統競技の
  レスリングが、一つだけ、総会への提案枠から除外された


 ②その競技は日本の期待するものであった


 ③しかも、その五輪開催を招致しようと、日本が国を挙げて
  取り組んでいるところであった


ということが背景にあります。


“スポーツコア”と“追加競技”の決定は今年9月のIOC総会ですので、
レスリング実施の可能性がなくなったわけではないのですが、
“コア”としての総会への提案枠からはずれた落胆が大きく、
それが、
「なんで不人気の近代五種に負けるの? 新参者のテコンドーに負けるの?」、
「相手は政治力を使ったのだろうか?」と、
やっかみにも似た感情的な反応になっているようです。


さて、レスリングが“コア”の提案枠から外れた理由は定かではありません。


一部報道に、
「“日本”レスリング協会のロビー活動が不足していたから」、
「日本バッシングだ」という紹介がありますが、
これは的を得ていないように思います。


なぜならば、

過去のレスリングでの金銀銅のメダル獲得合計数を見れば、

旧ソ連を含むロシアが167個、
米国125個、スウェーデン84個、フィンランド83個、
ブルガリア68個、日本62個、

トルコ58個、ハンガリー54個と続き、

必ずしも日本だけの得意競技ではなく、
欧米が得意とする種目のようにもうかがえます。


現に、16日に解任された国際レスリング連盟前会長は
スイスの方でもありました。


必ずしも、日本だけの問題ではないように思います。


他にも、IOCの改善要請項目が達成できていなかったなど、
各種推測報道がありますが、全体を考えあわせると、
どうも、間違いなさそうなのは、
国際的にレスリングの関係者が、「“安住”していて努力を怠った」
ということではないかと思います。


「提案枠から外されるのではないか」と言われていた近代五種では、
国際近代五種連合の副会長であるサマランチ・ジュニア氏(スペイン)が、
テコンドーでは、世界テコンドー連盟の倫理委員長を務める
カルシュミット氏(グアテマラ)が、競技選考にかかわる
IOC理事についているにもかかわらず、
レスリング関係者は理事にいなかったように、準備不足を指摘されています。


ここで、IOCを、
28の子会社を傘下に置く企業に例えて考えれば、
次のようになるでしょう。


あまりにも規模が大きくなりすぎた“IOCホールディング”は、
子会社のスクラップアンドビルドを企図します。


残す子会社、切り捨てる子会社、新たに採用する子会社の選択は、
扱っている事業が、売り上げが見込めるか否かを優先して
ジャッジすることにしました。


しかも、巡業商売ですから、巡業先での人気度を勘案することにもしました。

さて、ここに創業当時からある老舗子会社があるのですが、
どうも社長以下が“安住”しているようです。


ホールディングに人もよこさないし、ホールディングからの改善提案にも
協力的でもありません。


それならば、この子会社を切り、
元気のよい伸び盛りの事業子会社でチャレンジしてみよう、と、
ホールディングの役員会で決定がなされました。


いつまでも事業が続くと思っていた老舗子会社は、びっくり。


あわてて社長を交代させ、
残りの役員でホールディングカンパニーに折衝を始めた、
ということでしょうか。



スポーツの興行の世界では、アメリカ大リーグでも同様に、
“停滞につながる安定”を打ち破る取り組みをしています。


・プレーオフでのワイルドカードの実施、
・完全ウェーバー制ドラフト、
・収益分配制度等、常勝チームを温存するより、
下位チームにもチャンスを与える“戦力均衡施策”を継続的に打ちだし、
それが功を奏して、2001年以降はワールドシリーズで連覇するチームがなくなり、
観客動員数やテレビ視聴率の向上、
各チームの経営安定に寄与しているとのようであります。


今に安住せず、自ら変化を起こす努力をしています。


(日本のプロ野球も努力はされているようですが、
そこまでは及んでいないようです)


このように、世の中は“変化”するものですし、
世の中は私たちに“変化”を求めています。


変化に対応するためにも、また、変化を求める声に応えるためにも、
現状に安住せず、
自らも変わり、周囲にも働きかけをし、
新しい世界を作る努力が必要とされています。


そうでないと、「寝耳に水!」と、ほぞをかみ、
大変に困難な道を歩まざるを得ない事態となってしまいます。


どのような分野においても、常に、
「安住は敵!」、「変化へ努力する!」と心していたいものです。



㈱二十一世紀総合研究所は、皆様の企業の陽気・元気・勇気の経営を、
積極的に支援をさせていただく用意があります。
スタッフ一同、頑張って働かせていただきます。
皆様に還元させていただきます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。


(公財)日本生産性本部認定経営コンサルタント/技術士
高橋秀樹


★今日の一言 「安住は敵! 変化へ努力する!」



追伸

そうはいっても、2020年五輪が東京で開催され、
レスリングがプログラムとして採用され、日本選手の活躍を見たいものです。

しかし、そのためには、
すでにゴルフとラグビーが得た追加競技の総会推薦枠の残りの一つを、
①レスリング、②野球-ソフトボール、③空手、④武術、
⑤ローラースポーツ(ローラースケートを含む)、⑥スカッシュ、
⑦スポーツクライミング、⑧ウェイクボード(水上スキー)、の
8競技で争うようです。

私は、競合競技に、野球や空手があるのを見て、複雑な思いがしています。

さて、結果はともあれ、一人でも多くのアスリートの夢がかない、
五輪で日本選手の大活躍を見ることが、願いであります。



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