◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
トピックⅠ 経営コンサルタントからの 
“ときめき・絆” メッセージ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


経営コンサルタントの高橋秀樹です。


前回は、
“経営者の年齢が50歳以上の小企業”では、
経営者の自社の事業に関するご判断が、
全体の20%を占める「成長期待」の経営者では、
5%程度が廃業(決定した、又は将来決定する可能性)
同50%を占める「現状維持」では、34%程度が廃業(同上)
同30%を占める「今後縮小」では、72%程度が廃業(同上)、と
推算をしてみました。


さて、この数字の精度はさておいて、傾向はおおむね確かでしょうから、
そこから読み取れることをいくつか列記してみましょう。


・「成長が期待」できれば、小企業の年齢50歳以上の経営者といえども
 “廃業”などはほとんど考えない


・「現状維持」と答えた同上の経営者は、1/3程度は
 廃業を決定する可能性があり、
 「今後縮小」と答えた同上の経営者では、その比率は2/3以上に跳ね上がる


つまり、小企業の年齢50歳以上の経営者の事業継続への決定には、
「成長期待」と「現状維持・今後縮小」の間に大変大きなギャップがある、
ということのようです。


「現状維持・今後縮小」と認識している経営者の方は、
「自分の年齢も50歳を超えた。うちの会社は規模も小さく、
将来の発展も見込めない。子供にも後を継がせるつもりはないし、
そもそも継がせられない。自分一代限りだ・・・」
となる傾向が高くなるのでしょう。もっともだと思います。


しかし、これでは、「長寿企業を目指す!」という創業の思いは、
途中で頓挫してしまうことになってしまいます。残念なことです。


とすれば、なんとか、ご自身の会社が20%の“勝ち組”になるために、
「成長が期待できる」状況を作ることはできないのでしょうか?


ここを考えてみましょう。


「成長が期待できる」状況のとらえ方は、人それぞれかもしれませんが、
共通していることは次のようなことではないでしょうか。


 ①従業員が活き活きと働いている、お客様に喜ばれている
 ②そして、売り上げが連続して伸びている


「利益」もそうですが、
「お客様に喜ばれながら授業員が活き活きと働いており、
売り上げが伸びている」ことができれば、
「現在利益が出ていなくても、先々もやり続けよう。
利益は必ずついてくる、期待できる」と考えるのではないでしょうか。


そして、「売り上げが伸びている」ということを、
「売上」=「マーケット」×「シェア」の式をもとに考えると、
「売り上げが伸びている」状況は以下のように考えることができるでしょう。


(1)マーケット(↑)×シェア(→)=売上(↑)  
         ・・・マーケットが拡大すれば売上も増える


(2)マーケット(→)×シェア(↑)=売上(↑)  
         ・・・シェアが拡大すれば売上も増える


(3)マーケット(↑)×シェア(↑)=売上(↑↑) 
         ・・・両方が共に拡大すればさらに増える 


つまり、「成長が期待できる」とは、
「売り上げが伸びること」、すなわち、

 ①「マーケットが拡大している分野、いわゆる成長分野で事業を行っている」
 ②「シェアを伸ばし、競合に勝っている」

ことになりそうです。


例えば、ご自身の事業が商店街の中の飲食店であったとしましょう。


“商店街の近くに大きな団地ができて住民が増えた”、は
 マーケットの拡大、
また、“店舗を改装したら、他店の利用客も引きつけることができた”、は
 シェアの拡大といえるでしょう。


そして、これらが「売上が伸びる」という状況を作るもので、
結果として、「成長が期待できる」ということになるのではないでしょうか。


一方、その反対に、
“地域の経済を支えていた大手の企業が撤退し住民も減ってしまった”、
“近くに大型店舗ができて客足がそちらに流れてしまっている”、
というような状況では、
成長が期待できるとは言い難いと思います。


そこから脱却する為には、


 ①自ら進んで、成長分野に事業基盤を移す
 ②そして、競合(シェア争い)に負けないすなわち一番になるための施策を打つ


が経営者の決断になるでしょう。


ジャスコの前身の一つ、岡田屋(1758年創業)の家訓にも、
「大黒柱に車を付けよ」というものが有るようですが、
これも、環境変化に対応し、成長分野に事業基盤を移せと、教えています。


そして、経営理論で有名なランチェスターの法則には、
「ナンバーワンが有利」と述べられています。


経営者の方は、売上減少の原因を、すべて「天気と陽気と景気」のせいに
していたのでは、勝ち組に残ることはできないでしょう。


是非、経営環境を振り返り、必要な経営判断をすることにより、
勝ち組に残り、成長に期待ができるような経営をしていただきたいと、
切に祈っています。



㈱二十一世紀総合研究所は、
経営者の方が適切な経営判断をしていけるよう、
支援をさせていただく用意があります。
スタッフ一同、頑張ってさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

(公財)日本生産性本部認定経営コンサルタント/技術士
高橋秀樹

★今日の一言 「成長分野に飛び込み、ナンバーワンになり、
           成長期待を実感する」


-----------------------------------------------------