第一章 転職編


1.所属 雑貨ブランドの閉鎖 ⇒ 退職へ


私は、もともと大学を卒業し、某大手アパレル企業で働いていました。

ブランド名は伏せさせてもらいますが、全国に20店舗を構えるアジアン雑貨屋さんです。

東京の自由が丘などにもお店を構えていたので、分かっていただける人は分かっていただけるかも・・・?

そのブランドで、神戸・京都・熊本・神奈川と4店舗を5年間で渡り歩き、店長も3年間ですが勤めていました。

土地土地での人気もそこそこあり、テレビドラマなどではちょこちょこと商品が使われる事もあったり、

テレビの取材もお店に来たりと、なかなか人気のあるブランドだったのです。

・・・が、折悪く、世間のアジアン雑貨ブームが終焉を向かえ、イームズなどに代表される1950年代のアメリカ・ミッドセンチュリーブームがテレビや雑誌を賑わわせ始めた頃・・・。我がアジアン雑貨ブランドもとうとう閉鎖に追い込まれる事になりました。

雑貨業界に夢を持ち、将来は、ブランドを背負って立ってやるぜーーー!!その後、独立して日本の雑貨業界に新たな息吹を吹き込んでやるぜーーー!!と熱く語っていた私・・・。

そんな中でのブランド閉鎖という訳で、全ての希望を失っていました。


『この後どうしよう・・・。他の雑貨屋さんに転職しようか・・・。他にもいい雑貨屋さんあるしなぁ・・・。

でも、あんなに人気があった俺達のブランドが潰れるんだから、日本の雑貨業界自体が厳しいんだろうなぁ。』


なんて考えて、自分の将来の進路を迷っていました。


そんな時に、ある上司に就職相談をしている時に何気なく言われました。


上司 『おまえ、インターネットの商売が今キテるの知ってる??』


私  『いや、なんとなくは知ってますけど・・・』


上司 『おまえはまだまだ若いんだから、俺達とは違ってまだまだ新しいことを吸収できるよ。

     インターネットの業界の知識を付けておけば、将来また新しい形で今のブランドを復活できるかもよ。』


私  『・・・検討します』


ってな感じで、それほど強くは考えていなかったWEBの業界。

世間でヤフーやらライブドアやらホリエモンやらが注目されているのは、知っています。

でも、IT業界でしょ?私なにも知らないですよ・・・。って感じでした。


それから、数日経ち、ふと立ち寄った本屋さん。

そこで、上司の言葉が頭をよぎり、『インターネットでお店やろうよ 』という本を手に取りました。


・・・パラパラっとページをめくってみる・・・

・・・個人で商売をされている方の話が出ています・・・

・・・へぇ、個人でもネットショップとか割と自由に開けるんだなぁ・・・

・・・しかも、資金とか割と安めにOPENできてる・・・

・・・あっ!雑貨店も確かに開いてる!!・・・

・・・なんか、面白そうかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


という具合に少しずつ興味を持ち始めました。。。


ちょっとやってみようかなぁ。。。面白そうだし。。。


私が、WEB業界を目指し始めたのはこの程度のささいな事からでした・・・。