つづきです。



109商法。


あの1つのビルに対し何十種類の雑誌、各ブランドが様々なメディアで露出しているのにも関わらず、ロープライス。いや適正価格と表現すべきか。


そして何しろ全てにおいて速い。


ではファッション的にどうか?

むしろこれだけの影響力があるビルであるからこそ、109に置いてある物が若い世代にとっては初めて見る物であって、それが着こなしの正解になっている。


自分達が作っているデニムにしろ今の若い世代にはヴィンテージの色落ちがどーだ、ステッチが綿糸だ、縫製がどーだ、なんて事はまったく関係無い。

加工されているデニム自体、初めて見る物だから。



自分が飛び込んだマーケットに対し(自分達はメンズですけど。)分析した結果がこんな感じでした。


その他にも色々感じる所はあるんですけど、このマーケット以上に面白いマーケットはないな。

と、思った訳です。

ビジネス的視点なんですけど。


間違いなく僕等の今構築しているマーケットはこれからもっともっと大きくなります。

『109』や『裏原宿』のブームが始まった頃を思い出してみて下さい。


丁度自分が20歳くらいの時でした。


会社の先輩方が



『なんだよギャルって汚ねーなー』


『裏原の服って平面的でおもちゃっぽくない?だっせー』


『こんなの一時期のブームで終わるよ。』





まったく今のギャル男マーケットに対する声と一緒です。




その後、109には109に対しての雑誌がバババーと創刊されました。今も増えていってますね。

裏原もそう、アサヤン、スマート、ブーン等を始め次々と1つのマーケットに対し雑誌が増えていきました。

そして僕等のマーケットに対してもちょっと前に創刊された“men's egg BITTER”を皮切りに秋にかけて次々と新しい雑誌が創刊される動きが出てきています。



その部分でも一緒。




唯一当時と違うなーと感じるのがネット販売の伸び方が凄い事。

僕は社内でネット通販を始めたいという声が上がった約1年半前、反対したのを覚えています。

手にとらず試着もせずに画面だけ観て服を買う感覚が解らなかったからです。

しかし実際始めてみるとびっくりするくらいの結果。

しかも携帯からのオーダーが9割。

なんでだろうと考えました。そして若い子達に色々聞きました(笑

ポイントは、



彼等にとっては物心ついた時から携帯が身近にあるという事。



携帯を使って何か調べたり、物を買ったりする事に対して何の抵抗もない。

それが僕の感覚とまったく違った原因の1つなんだと感じました。



気付けば当てはまる事例はいくらでもあったんですよね。


そーでなければガールズウォーカーがあんなに伸びる訳が無いし、zozoタウンだってそう。

zozoはターゲットとする年齢層が高いのでオーダーはPCからの方が多いそうですが。

いかに時代にマッチしたビジネスという事が解ります。





って気付くのおせーよ。おれ。





だからといって、どこのブランドもネット上に店を出せば売れるという事ではなく、メディアへの露出やイメージ等、全てが効果的に連動して初めて形になるのだと思います。


で、

今の時点でそうであるという事は今後下から上がってくる世代はもっとそうなるという事です。



以前Willcom(4月9日の記事)の記事でも少し書きましたが






人だけでなく携帯ももっと進化する。




想像がつかないくらい便利になるって事です。




あー

今日はなんだか実業家みたいだな。涼ちゃん。






長くなったので後編へつづくー。