今日は初めて対面する日である。
いつもより早く目が覚めた。
未だ早朝４時半である。
昨日から東京のホテルに泊まっているが、何となく落ち着かない。
彼女と初めて逢うとあって多少興奮気味である。
そしてある種の緊張感を隠せない。
すばやく出かける準備をしてホテルのチェックアウトを済ませた。
そして始発の新幹線に乗るため駅へと向かった。
東北新幹線に乗り宇都宮へと向かう予定である。
宇都宮へは約１時間の道のりで、車中色んな事を考えた。
いつも電話とメールだけでやり取りしているが、実際はどんな人だろうか？
私を見てどのように感じ、どのように思うだろうか？
考えれば考える程、期待感と不安感が交錯する。
私を見てもし失望したらどうしよう・・・・
私のルックスはどう見てもお腹デブで足も短い。
約1時間ほどで宇都宮駅に到着した。
宇都宮は栃木県の県庁所在地である。
彼女が住んでいる所は、ここから更に在来線に乗り換え
30分程行ったところにある。
やっと最寄の駅に着いたので、彼女にその旨を連絡した。
今からタクシーで迎えに行くので、会社の寮の前で待っているように伝えた。
彼女は会社の寮に同僚と一緒に暮らしている。
タクシーに乗り、待っている彼女の元へ向かうが、
ワクワク感と緊張感で胸の鼓動が徐々に高まってくる。
あと5分で彼女と対面できる。
いよいよ寮らしきものが見え、待っている彼女の元に到着した。