きょうは、いつもより気分がそわそわして落ち着かない。


それもそのはず、夕方に彼女と会う約束をしているからである。


彼女と会うのは今回で2回目になるが、間隔が随分と空いた。



久しぶりの再会なので、気分はお互いに高揚している。


夕方になるのが待ち遠しい・・・。


ところで私は今、東京にいる。



実は、昨日の夜から夜行バスで九州から東京へと向かった。


約14時間の道のりでとても疲れた。


一度、高速夜行バスに乗ってみたかったのである。



彼女は、夕方まで仕事なので待つしかない。


日中は、東京見物でもして暇をつぶすことにした。


時間の経過と共に胸が高まってくる。



東北新幹線に乗り目的地に向かった。


今回も2日しか会えないので、有意義に過ごせるようにデートのプランを練った。


移動するのに不便なので、やはりレンタカーでも借りようか、迷った・・・。



宇都宮駅に到着したので、取り合えずレンタカーを借りることにした。


明日は車で遠出しよう・・・。


眺めのよい浅間山か榛名山まで足を延ばそう・・・。



彼女の仕事が終わったので、早速連絡が入った。


あと10分で彼女に会えると思うととてもワクワクしてくる。


やっと彼女が住んでいるアパートに到着すると彼女が笑顔で迎えてくれた。ラブラブ!





フィリピンでは先日、台風16号と集中豪雨の影響で多大な被害が発生した模様である。


マニラ首都圏やリサール州、ルソン島などを中心に打撃を受けたようだ。


特にマニラ首都圏の被災状況は極めて深刻で、早急の復旧作業が必要である。



被害の詳細は定かではないが、既に200人以上の死者を出している。


今後も被害数は拡大していくものと思われる。


この場をお借りして、亡くなられた方へのご冥福をお祈り申し上げます。



このニュースは、彼女から連絡を受け初めて知ることになるが、幸いにも彼女の実家は影響を受けずに済み一安心である。


また、親戚や友人も大丈夫とのことである。


いつ訪れるか分からない地震や台風などの天災には、事前の心構えと対策が必要であろう。



フイリピンは1年を通して雨季と乾季の2つのシーズンに分かれている。


今の時期は、雨季に当り台風シーズンでもある。


日本は四季があり、暑さと寒さの両方を体験しなければならない。



フィリピン人が来日して冬の寒さは、骨身に応えることだろう。


初めて体験する雪景色は、どのように感じるだろうか。


やはり常夏の国で生まれ育ったフィリピン人にとっては、冬場は地獄かもしれない。



フィリピン人は、コミュニケーションを非常に大切にしている。


特に家族や恋人、友人との連絡を絶やさない。


通信手段は、携帯電話かインターネット(TV電話)を利用している。



携帯電話で国際電話をかけると料金がかさむが、ヤフーメッセンジャーやスカイプを利用すれば、世界中の人と無料で通話ができる。


私と彼女は、毎日5~6回は携帯電話で連絡を取り合っている。


お互いにソフトバンク同士なので、一部の時間帯を除き、これも無料で通話ができる。



お互いが遠距離にいるといつも会えないので、携帯電話が重要な役割を演じることになる。


しかも無料で料金を気にせず通話できるのは、非常に心強い。


たとえ携帯電話であっても、心と心は充分に通じ合うものである。










私は、慕情という昔の映画が好きだ。


これは香港を舞台にした戦時中のラブストーリーである。


特にバックに流れるミュージックは素晴らしい。



この映画の原タイトルは"Love is a many splendored thing"である。


日本語に翻訳すると「愛は輝きに満ちたもの」という意味らしい。


曲を聴けば、誰もが思い出すであろう。



よく結婚式の披露宴などで唄われることが多いので、分かると思う。


また、香港の観光スポットでもあるビクトリアピークという小高い丘がメイン舞台になっている。


私は既に3回行っているので、そこから眺める景観の素晴らしさをよく知っている。



実は、このビクトリアピークの教会で結婚式を挙げるのが長年の夢である。


しかし招待客のこともあり、そう簡単にはいかない。


多分できないと思うので、結婚式をフィリピンで済ませた後に2人で来ようと思う。



正直、結婚式のことを考えると頭が痛い。


私は50代のおじさんだし、家族は誰もいないし・・・


それに今までの友人関係も全て断ち切ってしまったので、結婚式に招待する人が誰もいないのだ。



彼女の家族や親族は不思議に思うかもしれない。


彼女は、大丈夫なので心配しないで、と言ってくれるが、とても不安である。


Oh! My god! と叫びたい気持ちである。 叫び ショック!



私の彼女は、一言で言えば歌手の太田ひろみさんが昔歌っていた「木綿のハンカチーフ」に出てくるような女性である。


言い方を変えれば、素朴で純情な乙女といった感じかもしれない。


外見的には、とても地味であるが内面的には人間味に溢れている。



私が気に入ったのもヒューマニティに溢れているところだ。


外見も磨けばきれいになることだろう。


目もぱっちりと大きいので、メイクアップをすれば、今以上にきれいになること間違いない。



フィリピーナは世界レベルで見ても美しさという点では、高水準にある。


ミスインターナショナル世界大会では、いつも上位をキープしている。


特にスタイルは目をみはるものがある。



2人が結婚する際に大切なものは何か?


人それぞれ価値観や考え方が違うので断定できないが、少なくとも愛がなければ長続きしないと思う。


経済的な基盤も勿論大切であるが、それ以上に大切なのは確固たる信頼関係だ。



日本とフィリピンの結婚事情において決定的に違うのは、離婚の数の差である。


日本は、年金の分割もあり熟年夫婦の離婚が急増している。


しかしフィリピンでは離婚は殆どないらしい。



フィリピンで離婚が少ないのには、それなりの理由がある。


決して殆どの夫婦がうまくいっているわけではない。


1つは離婚に伴う慰謝料などの金銭的な問題を含んでいるからである。



離婚の原因は色々考えられるが、やはり双方に問題があると思う。


長く一緒に暮らしていくためには、お互いに理解しあえることが大切だ。


そのためには、コミュニケーションを小まめに取ることが必要だ。ラブラブ! ラブラブ! ラブラブ!



国際結婚をするにあたり一番の壁は、ビザの問題である。


永住ビザは簡単には取れそうもない。


取れるにしても5~10年はかかるようだ。



最初は結婚ビザで1年間の在留許可をもらうしかなさそうだ。


つまり1年毎の更新をして実績を積み重ねる必要がある。


永住ビザの取得は、それだけ厳しい。



やはり入国管理局は、偽装結婚を警戒しているようだ。


日本国籍を取ったり永住するのを目的に結婚する人が後を絶たない。


中には名義を多額で売買する悪質な業者も存在する。



日本で永住するには、それなりの実績が必要となる。


フィリピンで永住権を獲得するにも、それなりの条件がある。


最低300万円以上の銀行預金をするのが条件である。



フィリピンで家を建てたりするような場合には使ってもよさそうだが、

常に預金を確保しなければいけない。


いわゆる保証金のようなものである。


なのでお金がなければ、住めないことになる。



どちらで暮らすにせよ簡単にはいかない。


彼女は、どこでもOKと言っているが、私は悩んでいる。


どちらで暮らすにせよ問題は山積みしている。