春昼閑話 -36ページ目
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愛しのチョンガー、ワタル様

ワタルさん



家に何故かこの『ワタル』さんという男子の人形がいます。

元々、和洋問わず、可愛らしい少女を模した人形が好きで収集しているのですが
このワタルさんだけ妙に浮いてしまって、可哀想だと思いつつ
コルゲンコーワのケロちゃんサトー製薬のサトちゃん一緒のケースに入れられちゃってます。
まあ、彼のキャラ的にはここかな、と。
初め我が家にやって来た時は、裸ん坊で寒そうでしたが
履き古しのソックスとデニムの切れ端で

なんとかトックリセーターとラッパズボンの洋服を作ってあげました。
暑苦しく、愛くるしくもあるワタルさんにはぴったりです・・・。

本来のお人形遊びでは、きっとリカちゃんのBFであり
時にはパパの役割も果たしていたと思う彼ですが、我が家では独り身。
昔、世のオジサン達が独身者の事を『チョンガー』と言っていたようですが

(子供のころよく耳にした気が・・・今は完全に死語でしょうか)
なんだか、ワタルさんを見ていると、その言葉が浮かんで来ます。
カップラーメンの残り汁をすすりつつ、深夜のお笑い番組を一人見るワタルさん・・。
想像するだけで、母性本能?がくすぐられます。


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まだほかにも男の子の人形はあるのですが、

ワタルさんだけは、自作で洋服を作ってみたりしているので

なんだか特別な存在です。

酔ったいきおいで

痺れながら 跳ねながら 酔え


泥の岸辺まで 進め ラッパ持て 進軍せよ タカタンタン


強気だった蛙の後悔 弱気だった私の後悔 正気だった?あなたの航海

 

酸性雨は 肩を濡らし レトルトの闇路へまっさかさま


豊穣なる麦の精の 祝福は


備忘録さえも ダストシュートへ 投げ込ましむる


明々後日の未来なんて 来やしないはず


オー人生、生きてるじゃない!


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久しぶりに定時に終わったので

ひとり今まで飲んできました。

ビール最高!ビバアルコール!



またね、六月の着物たち

若竹



梅雨も明けやらぬまま七月に入りました。
気候だけを見ていると、六月と七月の境目を感じることはあまり無いのですが
私がこの時期、季節の変わり目を実感できるひとつが着物の入れ替えです。
ご存知の方も多いでしょうが、一年の中で六月と九月だけ、
「単(ひとえ)」という裏地のない着物を着ます。
無地や幾何学的な柄の単は、色合いによっては、六月と九月で共用出来ますが
藤やあやめ、萩などの季節を表す植物などの絵柄はどちらかの月に限定されてしまいます。

写真の若竹柄の紬の単は、まさに六月限定。
私は休日しか着物を着ないので、
この若竹柄の小紋に袖を通すのは、多くても一年のこの季節に2回程でしょうか。
竹の清々しさに合わせ、髪型やメイクもややシャープにしています。
暑い日でも、ひたすらポーカーフェイス。暑苦しい顔は似合いません。

次の年にはまた、折り目正しく畳まれた六月限定の着物達と
雨の季節の一瞬の、晴れ間に感じる爽やかさを共に過ごせたら幸せです。
それまでは、またね。

※タイトルは、ルイ・マル監督の作品からもじりました。悲しいけれど、好きな映画です。

珈琲とサニーディ

コーヒーミル



先日念願のコーヒーミルを手に入れました。


めちゃくちゃコーヒー通という訳でもないのですが、生意気にも好きな味は持っています。
モカ系の、酸味があって、濃く煎れたもの、

そして砂糖は1杯と半分で、フレッシュは気持ち多めに。
淵の薄いボーンチャイナでいただきます。
本当に美味しいコーヒーは、口に含んだ途端、
ふわっと目に見えない柔らかい真綿が舌の裏まで広がる感覚があって、
苦い、酸っぱい、甘い、そんな自分の知っている定型の形容詞では表現できない味なんです。
そんなトリップしたような感覚が味わえるのは、今のところコーヒーだけ。

時間があれば、コーヒーショップを巡って好きな味を探していますが
まだほんの数件しか出会えていません。(そのうち1件は閉店・・)
お店の話は長くなりそうなので、また今度。

そんな至極の味を家で作ろうなんて、無謀な事なのでしょうが
やはり、豆は挽きたてが一番です。
手挽きミルは、ザッセンハウス社がいいらしいですが、まだまだシロウト。
手軽で雰囲気のある、カリタ社製のミルにしました。
自分なりに好きな豆を探して、自分なりの設定でコーヒーを楽しめればと思います。

『サニーディ・サービス』の曲はこんな濃い味の『珈琲』が似合います。
2ndでしたか、『コーヒーと恋愛』なんて佳曲もありますね。
なんとなく、いま聴いているBGMもサニーディです。

湿った旅

雨の糸



雨の道かわかぬ夕まぐれ

誰のものにもならない?わからない

こころの水脈を辿る旅

湿度が下がらぬいつもの舌で

蛙王子が

僕のものにもならない?なんて問いかけるけど

晴れ間の虹を見るまでは

白い砂がなをしろくなるまでは

ぼんやり光るカンテラ持った旅は終わらない
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