気仙沼に嫁いだ妹が

数日帰省したいとのことで

父と2人で迎えに行ってきたのですが。


昔に比べて三陸道が延びたので

1時間半くらいで着くようになり

随分楽に気仙沼まで行けるようになりました。


お昼を食べてから戻ろうとなり

暑いし近場で済ませちゃう?

それともちょっと出る?と

どこで食べるか決める際

私が以前陸前高田にお仕事へ行く前に

気仙沼でお昼を食べるにあたって

どこか美味しいとこないかな?と

探していたところ、知人から教えてもらった


「唐や」


という和食屋さんが美味しかったので

ここに行くことにしました。


お店に着いたら


「本日は都合により予約のお客様

のみとさせていただきます」


の張り紙が。

どうする??

別のところ行く??

でもとりあえずほんとにダメか

聞いてみるだけ聞いてみるかとなり


父親に聞いてきてよと言われましたが

そういう交渉ごとは

父親のほうが得意そうだから

丁重にお断りして(若干めんどくさかったし)

父親にお店に聞きに行ってもらいました。

(ブツブツなんか言ってたけど)


なかなか戻ってこないから

多分ダメだったんだねと

別のお店を探していたら

OKもらった、と戻ってきたので

お店の中に入ったのですが...。


以下その時のお店の方と父のやりとり


店:「すみません、本日ご予約の方のみ

となってしまうんですよー」


父:「あー、残念、仙台から来たんですけど 

だめですかねー?」


店「仙台はどちらなんですかー?」


父:「宮城野区です」(ざっくりしてんな...)


店:「あら、私は〇〇出身なんですよー」


父:「毎日通りますよ〇〇まで。

〇〇幼稚園まで毎日通ってるので」


店:「え!うちの父〇〇幼稚園にいたんです!」


ということで私の父親が園長をしている

幼稚園の何年か前の理事長さんの娘さんで

もちろん、父もそのお父様とのお付き合いが

あるのでびっくり。


そんなご縁でこちらで

お昼を食べることになったのですが

これはまだ第一段階。


ご予約のみ、となっていたのは

従業員の方が少なくて

あまり多くなると回らなくなって

しまうから、ということだったみたいです。


お昼はとっても美味しい松花堂御膳。

週替わりのランチが

残念ながら私の苦手な

ピーマンの肉詰めだったので

こちらにしました。


なんとウニの差し入れも頂きました。

たまたまオーナーのお父様が

海で取ってきたのがあったから

ということでご厚意で頂きました。


全てとっても美味しくて大満足して

帰りにまたお店の方とお話ししてたら


父:「私の最初の赴任地が唐桑で」


店:「え、うちもです、唐桑のどちら?」


父:「小原木小学校だったんです」


店:「え!!うちの主人、そこの卒業生で」


となり。

なんとオーナーがうちの父親の最初の

赴任地で教えた教え子ということが

判明しました。


私が生まれた頃の話なので

年齢分昔の話なわけですが

そのオーナーさんのお父様と

うちの父もよく呑んだ間柄だったらしく

(昔は保護者と呑み交わすっていう

良き時代だったんだね)


なんとまぁ、面白いご縁で

繋がったお昼ご飯となりました。


そして出発して割とすぐに

電話がかかってきて


「ちょっと、なんか忘れ物してきたんじゃ

ないでしょうね」


って話してたら

オーナーさんからで


「先生!帽子忘れていきましたよ!!」


というオチとなりました。


父の最初の赴任地が気仙沼で

私も気仙沼で産まれ


妹も気仙沼の人と結婚し

気仙沼に嫁ぎ

気仙沼で出産します。


周りに知り合いもいない中で

不安なことも多かろうと思いますが

唐やのオーナーご夫妻に


「何かあったらいつでも頼ってね!」


と言っていただき、家族としても心強く

さすがお盆!と思った次第です。


ご先祖様が

このご縁作ってくれたんでしょうね。