昔この作品を作っていた時のことを思い返しながら・・・。
こんばんは。
いつもブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
今日もローリング スカルプチャー.28のリニューアル作業を進めていましたが、作業をしながら改めてこんなことを感じていました。
「この作品は僕がこれまで生み出して来た抽象作品の中でも形態的にかなり研ぎ澄まされた作品で、こんな大作（「セロテープアート® オリジナル」（立体作品）シリーズ）はもう生み出せないだろうなぁ〜〜。」
・・・と。
まぁ、この作品もまだ若手作家と言われる時代に作った作品ですから、あの当時の情熱とパワーを維持できる訳はないのですがね。σ^_^;↓↓↓
【2008年当時の制作風景写真】
写真に写っているこのセロテープ®の塊が、その後何年も撒き続けて最終的に現在の作品に仕上がったのだと考えると、本当に気の遠くなる作業ですよね！(^◇^;)↓↓↓
「経験と技術」のアップデートによって見えて来ることもあるのですよね！
・・・で、そんな大事な作品（代表作）の一つであるからこそ、今こうして修正作業を進めているのですが、↓↓↓
作業をしてみて改めて思ったのは、先程も言った通り、この作品を作っていた若手作家時代の自分よりは、年齢的・体力的な衰えから明らかに情熱とパワーは落ちていますが、その分「経験と技術」は当時よりも更にアップデートされている訳で、今の僕からすると当時の作品はまだ多少巻きが甘いところがあるのですよね。
特にこのような大作はどうしても制作時間（期間）が長くかかりますし、制作していた当時は丁度アーティストとしての社会評価が高まり出していて、展覧会活動が一番盛んで忙しかった（厳しかった）時期に制作していた作品なので、どうしても作品の完成を「展覧会の納期」（搬入日）に合わせざるを得なかったのですよね。(･_･;
要は、まだ納得の行く段階まで巻けていないのに、とりあえず展覧会（仕事）に合わせて一旦完成とせざるを得なかったということですね。^_^;
その結果が今こうして作業を進めているように、「修正ということでもないけど気になるところがある」ということに繋がっている訳ですよね。(^_^;)
この作品も生涯作り続けて行く「未完の代表作」の仲間入りですね！
まぁ、そんな訳で、このローリング スカルプチャー.28もただ今十数年ぶりに修正作業・・・いや、リニューアル作業を進めている訳ですが、↓↓↓
今進めている作業はやはり「修正作業」でも「リニューアル作業」ではなく、僕も命に限りのある「人間」である以上、いずれ必ず迎える時が来る「（アーティスト）人生の幕引き」までの間に、とにかくこの作品を納得の行く代表作に仕上げるための「ブラッシュアップ作業」と捉えることにしました！
要するに、先に修正作業を進めているこちらのローリング スカルプチャー.20と一緒に、↓↓↓
このローリング スカルプチャー.28も「未完の代表作」の一つとして生涯納得の行くまで巻いて行くことにしたということですね！p(^_^)q↓↓↓
昨日のブログでもお話した通り、形自体はとても気に入っているし、今お話したように納得の行くまで撒き続ける単なる「ブラッシュアップ作業」なので、作品の形は全く変えませんので、この作品のファンの方はどうぞご安心くださいませ！（＾_＾）
（※そもそも僕自身がこの作品の一番の大ファンなので、形が変わることには大反対ですから。）
それでは、また次のブログでお会いしましょう！（＾_＾）
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